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地球をくるりと一周り

《ちょっと世界一周して来ます。頭もお金も足りないので、無理をせずに行けるとこだけ、行けるとこまで。》

海が見える黄色い家 (ブラジル)

2007年03月28日 | Weblog

この時期、町には沢山の外国人で溢れていた。
おかげでどこの宿もいっぱい。
私が何とか入れた部屋は、10名程度のドミトリー。
それぞれマイペースに、好きなように過ごしてる。

私のベッドからは光る海が見えてた。

目が覚めてもすぐには起きず、しばらく外を眺めるのが習慣になり始めた頃 
サルバドールでのカーニバルが始まった。

この期間は、音楽が止む事はない。

日中の小さなパレードには、かわいらしい衣装を着た子どもたちや 
あんまり見たくないような、見たいような、ゲイの方々のパレードもある。

何ヶ月もかけて練習に励んだと言う、日本人チームも参加していた。
ハッピをアレンジした衣装を身にまとい、太鼓を打ち鳴らす。

 格好よすぎっ!!

そのチームの後ろに付いて、日本人もブラジルもみんなで踊る。

「次はこのステップ」「次はこう」って、順番に得意のステップを踏む3人の女の
子。 私も仲間に入れてくれて、一緒に踊って一緒に笑った。

夢中になって私たちに付いて来ちゃったちびちゃん。
案の定迷子になって号泣。

だっこして、広場付近にある案内所まで連れてく間、
子ども特有のあの「うにゃうにゃ」した声でずっと私に話しかけてる。

何言ってるか分からないけど とりあえず
「そっかそっか。まぁ人生迷う事もあるよな。」と、てきとーに返す私。

その言葉をジーっと聞いてるちびちゃんがあまりにも可愛くて
このまま持ち帰ろうかと思った矢先に、係員さんに発見されちゃった。

係員さんは、ちびちゃんの顔を見てすぐにどこの子か分かったようだった。
ちびちゃんも見慣れた顔に飛びついて行った。

よかったねぇ、さらわれなくて。

さて。お次はいよいよ! サルバドール挙げてのおっきなカーニバル!!

サルバドール (ブラジル)

2007年03月26日 | Weblog
海岸沿いを走る サルバドール行きのバス。
期待でいっぱいの私を乗せて グングン進む。

降り立ったセー広場は、それに応えるかのように
賑やかなカーニバルの装いで、私を出迎えてくれた。

なんとかカーニバルが始まる前にこの町に入れたぞ。
感無量。 よくぞここまで… エイドリャーン!!

ポリスマンに声をかけられ、観光案内所へ連行。

そこで道を聞いて辿り着いた宿。
チェックインするとカギを4コも渡された。
部屋に入るまでに、これだけのカギを外さないといけない。

それだけ治安が悪いって事だ。

さっきのポリスマンも、米国人女性の名を叫び
ガッツポーズを決めてる私が怪しかったから声をかけた訳じゃない。
大荷物抱えた外国人が被害に遭わないように見張ってくれていたんだ。

そんな想像つかないくらいに、町並みは陽気だけれど。

その、人も、建物も、全てが浮ついた空気に包まれた町で
私はぐーたらな日を過ごし始めていた。

まー良いでしょう。ここまで少し急ぎ過ぎていたし。
カーニバルが始まるまでの間、ゆっくりする事にします。。。

時の流れ (現在 日本)

2007年03月26日 | Weblog
早ーっ!!
更新しないまま丸1年が経ってしまいました

この1年。特に何もしちゃいないんですがね。
ただ日々の生活に追われてしまっているなー。
別に忙しくはないくせに。
ま。今はそういう時期なのかなって。
あたしは相変わらずソレナリに生きてます

と、大した近況報告もなく、話を過去に戻そうと思います。
あたしの旅。あとはブラジルから帰国まで。。。
また1年ブランク抱えたりするかも知れないけど
とりあえず書く。

お手隙でしたら読んでやってね。

悔やまれてならない (ブラジル サンパウロ)

2006年03月27日 | Weblog

ブラジルには約130万人の日系人が居て、
その内の約70%の人が、ここサンパウロで暮らしているんだって。

だからこの町のスーパーでは、日本の物が何でも揃う。
醤油、味噌、納豆はもちろんの事
柿の種 塩味 なんてのもあった。
日本でも見たことない。
うっかり買わず仕舞いだったので、味はワカラズ…

「私の娘は、日本へ行った事があるんだよ。」
と、日本語で話しかけてくれたのは、日系二世のおじちゃん。
「娘は、また行きたいっていつも言ってる。日本が大好きなんだ。」
そう言うおじちゃんに聞いてみた。

「おじちゃんは?日本へ行ってみたいと思わない?」

「ぃやあ、思わないねぇ。
私は行った事がないから、特に行きたいとも思わない。」

すんなりと答えが返って来た。
こんなに自然に日本語を話しているのに、日本に言った事がないなんて。

色んな人生があるんだよなぁ。

おじちゃんは、ご両親の話や奥さんの話、ブラジル料理の話、
日が暮れるまで色々聞かせてくれた。
でも、柿の種 塩味 の事は知らなかった。

ナゼ ナゼ 買わなかったのか 私よ。。。

イグアスの滝 (アルゼンチン)

2006年03月01日 | Weblog
アルゼンチン
国土278万400平方キロメートル
広っ!

この国見てたらブラジルのカーニバル 間に合わないよなぁ・・・
と、言う訳で急いで抜ける事にした。
カーニバルが終わってから戻ってくればいいし。

とりあえずブラジルとの国境にある、イグアスの滝には寄って行こう。
そう決めて、バスチケットの手配に行った。

すごーく ひろーい チケットオフィス
どこまで行ってもチケットオフィス
結局、端まで行き着かぬまま 適当に選んだ一軒で購入。

アルゼンチンのバスは驚くほど快適で、食事やワインも出る。
上流階級気分で、イグアスの滝の観光拠点となる町 
プエストイグアス に到着。
この町でブラジルビザを申請している間に、買い物をすることにした。

洋品店をのぞくと、おばちゃんが話しかけて来た。
彼女は、私がズボンを探している事が分かると、あれやこれや持ってきて
「これよりは・・・こっちね!」
と、まるで着せ替えを楽しむかのように私に当ててみてる。

おばちゃんの中で決まったらしい商品を見て、
店長らしきおじいちゃんが何か言ってる。

「それはセール除外品だぞ。」って事らしい。
それを聞いたおばちゃんは、目を丸くして
「まぁあ いいじゃない、別に!!」と返すと、私に
「大丈夫、私が割引してあげるから!」的な事を言った。

ま、私 スペイン語全然分からないので、もしかしたら
「それはセール除外品だぞ。」
「そぉんな事言ったって、売れ残ってるんだから!!」
「安くするから、あんた買ってってよ!」だったかも知れませんが。

でも悪意は少しも感じられなかったんだ。
だから吹き替えは前例で合ってると思う。

よく言葉の心配をされるけれど、こうやってここまで来たよ。
それで、いままで何とかなってる、かな?

話はズボンに戻り・・・裾が長すぎたのよ。
裾上げ出来るかな?って伝えたら、
おばちゃんは一瞬考えた後、胸に右手を当てて、笑った。

そして、店長押しのけ奥へと入って行き、裁縫箱を手に戻って来た。

あぁ。

さっき、胸に手を当てて 
「裾…? いいわ、私がやったげる!」って言ったんだ。

出来は、お世辞にも丁寧とは言えないものだったけれど 
それは昔、お母さんが作ってくれたおけいこバック並に嬉しい仕上がりでした。

それを持つ日は、ちょっと胸を張ってしまうような 
同じような感覚で私はそのズボンを履いた。

よし。
こいつと一緒に行くぞ ブラジル! ありがとうおばちゃん。



イグアスの滝? すごかったよぉ

終わりの予感 (アルゼンチン)

2006年02月20日 | Weblog
アルゼンチン上空 
あまりの大都会っぷりに「違和感」  
だって まるでNYかどこか。 
高層ビルが立ち並ぶ… 
南米ってとこを想像する時には、浮かんでこない街並 

鬱蒼と茂るジャングル、コーヒー豆の栽培… 
それで全部 じゃなかったんだねぇ 
いや、当たり前なんだけどさ。

 南米 到着

まずは現地通貨を持たなくては。

大抵はATMから現地通貨を引き出すんだけど、
ここではATMが使えなかった。

そこで、円を換金することにした 
最初からずっと持っていた 円。 
旅の「終盤」で使おうと決めていたから予定通り。

換金所で、円は手数料を引かれた分のアルゼンチンペソに換わった。
受け取りながら、手数料の他にも支払いをした気分だった。

お金と一緒に、時間も減って行くんだ…

ぼんやりと一人、バックパックを背負い直して外に出る 

と、太陽が!!
ヨーロッパにはなかった日差しが!
うつむき気味だった視線が上がる。

まぶしぃ~ 

ヨーロッパでは、寒いからこそ見られた景色が沢山あった。
寒いのも悪くないと、心から思えた。

でも、やっぱり
私は暑い方が好きだな
生きてるっ て気がして。

あたしは 今 生きてるぞー!




けど…



 パン!



で、全部が終わるかも知れない。 

ここは銃社会。

バックパックに、命の重みが加わった気がして 
また 背負い直した。

明日には南米 (スペイン)

2006年02月14日 | Weblog
夜移動は危ないから、昼間のうちに空港へ向かう。
おかげで待ち時間は5時間以上。

よゆー でチェックインカウンターへ。
パスポートとぉ、チケットとぉ、…? なに? なによ?

カウンターの人が何か言ってる…けど
ワタシ スペインゴ ワカリマセン

お手上げ?
まぁ、そうだろうな。うん。で?

英語分かるか?とな。
うん。少しだけどね。

待てと?
何だよもー

お。同じ歳くらいの姉さんが来た。化粧濃いな。

「あなたは 出国出来ません。」

お。以外にハスキーボイスだねって はい?

「英語、話せますか?」

いやいやいや、分かるよ。 姉さんの言ってる事は分かるよ。
そうじゃなくってさ。
なんでよ? なんでスペイン出国出来ないのよ?

ハスキー姉さんが説明する。
スペインからアルゼンチンへ行くためには、リターンチケットもしくは第三国へ抜けるためのチケットが必要なんだって。

そんな事ないよ、アルゼンチン待ってるもん 私のこと。
それに、誰もそんな事言ってなかったよ~。
いいよじゃあ、アルゼンチンの空港でお願いしてみるから。

え?無理?
チケットがないと、スペインから「出国」させられない?

じゃぁ、仕方ないよね…って訳にはいかないっ いかないっすよー
どーすんのよ、もうチェックイン時間終了しちゃうよ、どーすんのよー

さっきまでのユトリはどこへやら~
あわわ あわわ の宮本さん

見かねて ハスキー姉さん
「待ってて 何とかしてみるから」

走ってったと思ったら、走って戻って来て
「付いてきて」っと三度走り出した 
あわわ あわわ と付いて行くと、そこは空港内の旅行代理店。

もう閉店時間なのに、姉さん頼み込んで開けてくれた。
そして、ここで第三国行きのチケットを購入しろと言う。

そっか!
とりあえずここでチケット買って、スペインを出国する。
で、アルゼンチンに入国したら、向こうでキャンセルかけて、返金してもらえばいいんだ!!
賢い姉さん!!

こうして私はウルグアイ行きのチケットを手にし、スペインからの出国を許されたのでした。

ハスキー姉さん 最後の最後まで手を振って見送ってくれてた。

私は、かろうじて知っていたスペイン語を叫びつつ、手を振り返したのでした。

「アシタマニアーナ!!」(また明日)

オレンジカプチーノ (スペイン)

2006年02月14日 | Weblog
チェコを早朝に出発し、あっと言う間にスペインに到着。
よし! 気合いを入れて電車へと乗り込む。

マドリードでは、首絞め強盗がとっても多いんだって。

こう言った類の犯罪に遭わないようにするには、
暗い時間は出歩かない。
人気のない場所へは行かない。
人込みへは貴重品を持って行かない。
…そう言った当たり前のルールを守る事が最良で、他に有効な防衛策もない。

ちょっと複雑な地下鉄をクリアーして、無事に宿へ到着。
荷物を下ろして、暗くなる前にさっき見かけたATMへ行って、スーパーを見つけるぞ。

カメラは…置いて行こう。
それからピアス(安物だけど)も外して、と。
正直、初めての町は恐い。

でも、1度町を歩いてしまえば、町は自分の場所になる。
恐さが半減する。

水を買いに行かなきゃならないし、全く外出しない訳にはいかん。
よし! またも気合いを入れて、宿を出る。

寒っ
実は、もういらないだろうと チェコから上着を家へ送ってしまったのだった。
バカだ 私。
とにかく寒いから、歩く事で暖を得る。

スタスタスタスタ すたすたすたすた

お?

おいしそうなニオイ… パン屋さんだ。

…隣は楽器屋さん。

その向こうは石鹸屋さん。

ふくれっ面して、ママに手を引かれて行く子ども。
まぁるいお腹をサスサス、得意そーうに話しをしているおっちゃん。
少し、お父さんに似てるかな。

おーーここに出た。
なるほど。
この道と、あの道がつながってたんだ。

ほら。だんだん町が見えて来た。

マドリードをほんの少しだけ自分の場所にして宿へ戻ると、
日本人の女の子カオリンが居た。

初1人旅だって。
「町、どうだった?」
さっきまでの私と同じ不安一杯の表情で聞くカオリン。

大丈夫。 歩いてみたら、きっと気に入るよ。

翌日、カオリンと朝日を見に王宮へ。
今度はカメラを持って。
朝日ったって日が昇るのが遅いから、外に出たのは7時過ぎ。
澄んだ空が真っ赤に 赤からオレンジにオレンジからピンクにピンクから青に
きれーだなー

…ブルッ
上着がなぃんだょ。 さむーっ。

カフェに入って、オレンジの入ったカプチーノを注文。
湯気の向こうに 動き始めた町が見える。

うまーっ。

その日から3日間は、短期旅行のカオリンの影響を受け 
とってもアクティブだった。

トレド、セゴビアを観光して、Real Madredの試合観戦して、
食堂では元気なおっちゃんに
「サービスだっ」って オリーブもりもり食べさせてもらって、
パエリア食べて、サングリア飲んで、生ハム食べて…

よっし!
思い残す事はないっ!!

待ってろアルゼンチン!!

日本人で良かった (チェコ)

2006年02月07日 | Weblog
宿に帰ったら、何度か顔を合わせていたカナダ人が髪型を褒めてくれました。
またも下手な英語の出番。やっとこお礼を言う。

気づけば、ビール片手に ブラジル人とか、フィンランド人も集まって
そこは国際色豊かなEnglishバーと化していました。

アルゼンチン人が
「日本人は、すごく賢いよね。僕は日本人が好きなんだ。とても親切だしね!」と
言ってくれたので、賢い日本人代表として「さんきゅー」と答えておきました。

ここまで多くの外国人に、日本人が好きだと言われて来た。
これは、先人たちからのバトン。

先に出会った日本人が好印象だったから、
日本人の私に みんなが優しくしてくれる。

それで何度救われたか分からない。

だから私も。
次にここを訪れる旅人に、次にこの人たちと出会う旅人に
バトンを繋げたい。

またそうする事で、争い事を回避出来ないかな。
そう大層な考えを持って旅している訳じゃない。

けど私は、笑顔を見せてくれた人々の国と争うような事はしたくない、そう強く思う。

同じように、例えば日本に何かあった時に 世界のどこかで
あ・さおりの国だ と、 こことは争いたくない と、
思ってもらえたら、その積み重ねで 世界平和が訪れるんじゃないか…
なんて バカみたいな話だけれど、ちょっと本気でそう思う。

にっぽん最高!

この旅での、安夜野との合言葉。
今まで幾度も この言葉を口にして来た。
これから何度私は、この言葉を口にするんだろう。
安夜野は…これからどんな場面でそう思うんだろう。

最高の地 にっぽんで、それを語り合いたいものだ。
そんな事を思いつつ チェコでの最後の夜は終わって行った。

お得意さまになれない (チェコ)

2006年02月07日 | Weblog
戻って来ました チェコ。

淡い色の建物が多くて優しい。

スペインへの出発日までこの町で待機。

プラハ城、カレル橋、ヤン・フス像、旧市庁舎、
ティーン教会、天文時計に火薬塔、ミュシャ博物館…

さて。
あらかた観光は終えたし、どうしようか。

そうだ。
ウィーンから扱い辛くて仕方のない、この髪型を何とかしよう。
左が長くて邪魔なんだけど、右が短いから結ぼうにも結べやしない。

町を歩いて歩いて
ふらっと お土産屋さんに寄り道して
チェコは木製のおもちゃが可愛いなーって思ったりしつつ
2時間かけてやっと見つけた美容室。

チェコ語 分からないけれど
「1時間後に来て」って言ってるみたい。

混んでるのかな?
「OK」と答えて1時間後に行くと
お姉さんがニッコリ「Hello!」
「英語を話せる人が居ないから、私が通訳で呼ばれたの。」だって。

私のために、わざわざ英語を話せるお友達を呼んでくれたんだー。

ジーン。。。

としたが、私たいして英語も出来ないよ?
でもまぁ Short とか Long くらいは言えるものな。

髪を切ってくれるおばちゃんに、私の言う事をせっせと伝えてくれるお姉さん。
おばちゃんも、面倒臭がりもせずに
「ここはこうして良いか、聞いてみて。」と、
お姉さんを通して きちんと私に伝えようとしてくれる。

ブォーっとブローが終わって
「…どう?」
鏡に映る私を見つめて、真剣な顔の2人。

「ありがとう」
笑顔で答えた私。

それを見た2人は、店中に響き渡る大きな拍手!
私も 拍手!!

ありがとう。今までで1番お気に入りの髪型だよ。
またお願いねって、言いたかった。