この時期、町には沢山の外国人で溢れていた。
おかげでどこの宿もいっぱい。
私が何とか入れた部屋は、10名程度のドミトリー。
それぞれマイペースに、好きなように過ごしてる。
私のベッドからは光る海が見えてた。
目が覚めてもすぐには起きず、しばらく外を眺めるのが習慣になり始めた頃
サルバドールでのカーニバルが始まった。
この期間は、音楽が止む事はない。
日中の小さなパレードには、かわいらしい衣装を着た子どもたちや
あんまり見たくないような、見たいような、ゲイの方々のパレードもある。
何ヶ月もかけて練習に励んだと言う、日本人チームも参加していた。
ハッピをアレンジした衣装を身にまとい、太鼓を打ち鳴らす。
格好よすぎっ!!
そのチームの後ろに付いて、日本人もブラジルもみんなで踊る。
「次はこのステップ」「次はこう」って、順番に得意のステップを踏む3人の女の
子。 私も仲間に入れてくれて、一緒に踊って一緒に笑った。
夢中になって私たちに付いて来ちゃったちびちゃん。
案の定迷子になって号泣。
だっこして、広場付近にある案内所まで連れてく間、
子ども特有のあの「うにゃうにゃ」した声でずっと私に話しかけてる。
何言ってるか分からないけど とりあえず
「そっかそっか。まぁ人生迷う事もあるよな。」と、てきとーに返す私。
その言葉をジーっと聞いてるちびちゃんがあまりにも可愛くて
このまま持ち帰ろうかと思った矢先に、係員さんに発見されちゃった。
係員さんは、ちびちゃんの顔を見てすぐにどこの子か分かったようだった。
ちびちゃんも見慣れた顔に飛びついて行った。
よかったねぇ、さらわれなくて。
さて。お次はいよいよ! サルバドール挙げてのおっきなカーニバル!!