中国当代文学読後日記

友人にもらった中国当代文学(現代文学)の読後感想文。

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2008-06-02 13:33:56 | Weblog
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髪廊情話(理髪屋恋物語)

2007-08-07 01:19:17 | Weblog
著者:王安憶
「上海文学」2003-1/「小説月報」2003-9

 三十歳くらいの男が開いた理髪店。数人の若い女を従業員として抱えている。そのうちの一人が、はげの男客と恋に落ちる様子を丹念に描く。
 中国の理容技術が丁寧に書き込まれ、やってくる客の様子も目に浮かぶようだ。短編小説というジャンル分けがされているが、けっこうボリュームがある。

沈園(沈園)

2007-07-31 00:39:00 | Weblog
著者:莫言
「小説月報」1999年12/「長城」1999-5

 どういう関係だかはっきりわからない男女が、雷雨の中、北京にある「沈園」という場所へタクシーで行こうとする。実はそこは円明園なのだが、女は「沈園」であると譲らない。廃墟のような円明園の中にたった二人でたたずみ、カエルの声を聞く。
世界で変わらないものはないという男に対し、「沈園」は永遠に変わらず私たちのものだという女。
 雨が上がると同時に、二人は現実世界に引き返される。雨と廃墟のモチーフが幻想的な短編。

印度河的孩子(インダス河の子ども)

2007-07-17 15:51:15 | Weblog
著者:邱華棟
鍾山文学双月刊 総第132期初秋

「わたし」の知り合い恰巴(チャパ)25歳は、父の仕事の関係で中国に来たパキスタン人。両親が政変で帰国した後も、彼は北京に残留している。
ある日、彼の一家が大切に使ってきたイギリス製のテレビが壊れた。悲しむチャパとわたしはそのテレビを「埋葬」する。新しく中国製の最新テレビを買い、チャパはあるときインド舞踊も踊れる小人の女ダンサーをモニター画面に発見。以来、彼女はチャパのもとでダンスを披露するようになる。
小人はチャパに身の上話を打ち明ける。彼女はムガール王朝のとある王女の召使だった。王女が政略結婚を嫌がって突厥の王子の所へ逃げようとしたとき、一行とはぐれ体が小さくなったのだという。今でも王女の行方を探しているという小人に、チャパは驚く。
その後、新しいテレビも壊れ修理の女工事士がやってきた。彼女も夢の中で小人を目撃し、チャパと修理工は交際を始める。
インド王朝から続くスケールの大きな背景と、身辺に起きる卑近な出来事のミスマッチがおもしろいショートショート。

往事(昔の出来事)

2007-07-15 18:16:38 | Weblog
著者:史鉄生
「2001中国年度最佳短篇小説」掲載

大晦日の雪の日、白い猫を追いかけて遊ぶ「わたし」。目覚めると傍には離婚する予定の妻が寝ている。うとうとするうちに、「わたし」は学生のころ、若かりし妻の写真をどさくさにまぎれて奪った日の夢へ。「わたし」と「わたし」を受け入れない妻、そして「わたし」の恋敵がつぎつぎと現れる。
夢と現実は交錯し、ついに現実は悪夢と化す。

「雪には一種の魔力がある。あらゆる喧騒を黙らせ、昔の出来事を思い出させることができるのだ。子どものころ、われわれがどうやってきたのかを」
「我的遥遠的清平湾」の作者が描く、幻想短篇小説。

売女孩的小火柴(少女売りのマッチ)

2007-07-13 03:10:57 | Weblog
著者:鬼子 
《莽原》2004年第五期所収

瓦城晩報の文芸欄に小説を発表する二流作家、呉三得。あるとき編集者からどちらかのテーマで小説を書けともちかけられる。選択肢は「貧民張大嘴的性生活(貧民が豪語する性生活)」か「売女孩的小火柴(少女売りのマッチ)」。
呉三得自慢の美人妻は自分のことが書かれるのを嫌がって、後者を書くように勧める。かくして呉三得は「少女売りのマッチ」なる小説の構想を練り始める。
それはマッチという名前の少年が少女を売るという物語。構想半ば、呉三得は市場で子どもを見失った母親に遭遇。彼は「少女売りのマッチ」を書くことを断念するが…。

人を食ったようなタイトルに驚くが、意外と読みやすい。妄想のような呉三得の構想ノートが新しい短編小説のスタイルにぴったりはまっている。