とてもお元気で
なんでも楽しむことがとてもお上手な方です。
もともとは国語の教師をされていたそうですので、
とても美しい口調でお話しされます。
ちょっと気性の荒い人のお相手も
「とっても正直でかわいらしい人なのよね」
と、笑顔でなんなくこなしていらっしゃる。
ちょいちょい自虐的に
「アタシは暢気なオババですから、時々注意してね」
なんておっしゃいますので
「いえいえ、いつも勉強させていただいておりますよ」と
私はその度にお答えしております。
その女性はとても小柄でにこやかで
柔らかい印象ではあるものの
私はすごく強さを感じております。
以前に一度そう申し上げましたら
「アタシはキツいって言われたことはいっぺんもないのよ」と。
確かにキツさはないです。
強さとはそういうことじゃないのです（笑）
強さを感じる理由の一つには
ご自分のペースを崩さないところ、でしょうか。
騒がず、攻めず、
時間を味方につけているように
結論を急がず、動じない。
許容できる余裕があり、冷静に判断する。
そして
おっしゃる言葉はいつも前向き。
「こういうこともあるわよ」とか
「今わかって良かったわね」とか。
そんな不安がなさそうなところにも
強さを感じるのだと思います。
強い人といえば
私のお姑さんは機関銃のような人でした(笑)
時々電話をいただく時には
こちらに話す隙を与えない、というか
返事すらもろくに出来ずなまま通話が終わっていた記憶です。
昔の人ですから
とにかく無駄を嫌う気性だったのかもしれません。
私はまるで
初めてバラエティ番組に出た若手芸人並みに
“なにか言わなきゃ、はやく言わなきゃ”と
爪痕を残そうと必死でしたが何も言えずで、
お姑さんとの電話を切ったあとの私は
しばらく息切れ状態になっておりました(笑)
ご自分のペースを崩さない
とても気丈なお姑さんでした。
「待たない」を貫けるというのもまた
強さということなのだろうと思います。
タイプは違えど、
強いお二人の共通点は
“自分のペースを崩さない”です。
まわりを気にせずにいられる鈍感さ、
これは最強ですね。
