ショックを受けたり
いつまでも
自分の中だけにしまっておくと
もっとイライラしたり
どんどん落ち込んだり。
でも、もし
聞いてくれる人がいるのなら
恥を忍んで
ちょっとお時間を頂戴して
誰かに話してみるのもいいものです。
暑い季節になって思い出すのは
友人に誘ってもらった
ある地域で人気のお蕎麦屋さんへ行った時のこと。
明るく人懐っこい友人は
「せっかくだから一緒に!」と
家主のことも誘って下さり、
好き嫌いの多い家主のことを考慮して
お蕎麦なら大丈夫かな?と
お店を予約してくれたのです。
美味しいお蕎麦と楽しいおしゃべり。
出不精で人付き合いのない家主も
たまには楽しめたかな、
なんて思っていた帰りの車の中で
「高級なお蕎麦屋さんなんだろうけど」
と口を開き
「俺は流水麺の方が好きだな」
普通にニコニコしながら言うのです。
本当にそう思っているようです。
スーパーに並ぶ流水麺、
安くて簡単で美味しくて良いですが
今それを言わなくても…
私はがっかりしました。
それ以来、
夏が来ればその日のことを思い出します。
久しぶりに
その時の友人と電話で少しおしゃべりできました。
そして
流水麺の季節になったね、なんて話から
家主の話題になりまして。
家主は毎日決まった行動が安心できるタイプで、
決まった時間に起きて
決まった時間に
決まったものを食べて
決まった時間に寝る
毎日テレビだけを見て
毎日同じ時間に芋焼酎
揚げ物があればいい
塩と胡椒と醤油と中濃ソース
食パンには決まったマーガリン
…と、勢い止まらず
家主の毎日が
私にはいかに単調でつまらなく見えるか
そんな勝手なお世話を喋っておりましたら
「わりと手間のかからない人よね」
と友人に言われました。
本当だ、
たしかにそうですよね。
こんなにシンプルな生活をしてる人と同居してしているのに
なんで私はこんなに
重苦しくストレスを感じているのでしょう。
口調がキツかったり
嫌味を言われたり
すぐ怒ったり
趣味が合わなかったり
食べ物の好みが合わなかったり
…そのくらいの事じゃないか、私!
って、
なんだか笑えてきました。
話しながら
笑いながら
ずいぶん軽くなりました。
深刻な相談というわけではなく
ちょっと吐き出す。
そうさせてくれる友人に感謝です。