看病していた父もとうとう発熱。
こんな時は私の出番。
何かできることがあるだろう、と
勇んで実家に向かったものの
具合の悪そうな二人に
どうしてあげたら良いのか
気持ちだけが空回り。
なにしろ
これまで両親を訪ねる時は
デパ地下で美味しそうなお弁当と
ちょっとしたおやつを買って行き、
それらを食べながらおしゃべりして
夕方には帰る、という感じばかりで
すっかりお客さん気分で過ごしていたものですから
着替えはどれ?
タオルはどれ?
お茶っ葉はどれ?
勝手がわからない、とはまさにこのこと。
一緒に生活をしていないとわからない
なんとなくの流れというか、ものごとの具合というか、いつも通りの、というか。
おかゆを炊くだけでも
洗濯をするだけでも
ゴミを捨てにいくだけでも
なんでもかんでも
いちいち聞いてしまう私。
そのせいで
「やってもらって悪いねぇ」と
毎回言ってもらってる私。
私ももう少し
両親の暮らし方を知っておかないと
と思いました。
これまでは
二人暮らしで頑張ってくれていることに
ついつい甘えて
私は自分のことばかりだったことがよくわかりました。
「私が来たから安心して!」
くらい言えたらよかったのですが
今は、逆に気を使わせてしまってる状態。
これを機に
この家の暮らしのリズムや生活習慣など
いろいろ勝手を覚えていこうと思いました。
今日は
二人とも熱が下がってきて
少しずつ食欲も出てきた様子。
「何が食べられそう?」
「どんな食べ方がいい?」
相変わらずまだ聞いてばかりの私です。