3月中旬に文大杉並学園高校女子ソフトテニス部を訪問させてもらいました。
訪問した日はちょうど卒業式の日で、昨秋国体で優勝したメンバーが、高校を卒業していくまさにその日でした。
「心が技術を超える」というのをテーマにしている高校チームですが、そのチームを作りあげているのが、野口監督です。
最近は「勝つことよりも大切なことがある」というのを、もう一つのテーマにしているんだということで、一つのプリントを見せて
もらいました。
それは「職人心得三十箇条」というものです。
秋山木工という会社のものです。
以下のようなものなのですが、30箇条をご覧になりたいかたは、ネットで検索してみてください。
たくさん出てきます。
1. 挨拶のできた人から現場に行かせてもらえます。
2. 連絡・報告・相談のできる人から
現場に行かせてもらえます。
3. 明るい人から、現場に行かせてもらえます。
4. まわりをイライラさせない人から
現場に行かせてもらえます。
5. 人の言うことを正確に聞ける人から
現場に行かせてもらえます。
6. 愛想よくできる人から現場に行かせてもらえます。
7. 責任を持てる人から現場に行かせてもらえます。
8. 返事をきっちりできる人から
現場に行かせてもらえます。
9. 思いやりがある人から現場に行かせてもらえます。
10. お節介な人から現場に行かせてもらえます。
これは職人向けのものですが、職人を選手に、現場を試合に言葉を換えると、
すべて選手たち、チーム作りに当てはまるものだと、野口先生は言います。
よく、まわりをいらいらさせる選手というのはいます。
本人はそんな気はないのかもしれませんが、そういう選手がいるとチームとしては扱いが面倒で
チーム力を低下させる原因になったりします。
でも、こういう選手ほど、主力選手で試合に勝つには必要不可欠な選手の場合が多いのです。
我慢して、こういう選手を使って、そして、チームとしては複雑な状態になってしまうというのは良くあることです。
野口先生は、こういう所を徹底しています。
チーム作りのために、そういう選手はたとえ、勝つために必要でも、長い目でみれば使わない方がチームの
ためだと思えば使わないのです。
「杉並高校コートに掲げてある横断幕」
今回も訪問してみて、選手はいきいきと練習をして、野口先生に積極的に質問したりして、前向きに練習をして
いました。
その雰囲気にあこがれてか、この4月からの新入部員は20数名にもなるというのです。
部活動全体では1,2,3年生あわせて40名以上の大所帯です。
技術的な面でも、様々野口先生とは話をさせてもらいましたが、なんと言っても、学びたいこととして、このチーム作りや部活動
運営などだなと思いました。
この勉強をさせてもらおうと、4月にもう1回訪問することにしました。
技術面ももちろん勉強してきます。
野口先生は「1を作る」ということをすべてのプレーで共通して指導しています。
その1を作るということと、すべてに共通するということが初心者上達の鍵ということもおっしゃっていました。
そのことも勉強してくるつもりです。
過去に訪問した内容は以下をご覧ください。
http://echigo.sakura.ne.jp/bundai/
つづく