今日の道新日高版に4農協合併の記事。
~JAみついしを除く3農協(JAにいかっぷ・JAしずない・JAひだか東)は役職員が戸別訪問して合併同意書の署名を集めるという。~
みついし農協をなくして良いのか。ということを組合員に改めて問いたい。
ブランド化を目指して来た『みついし牛』、『みついし花だより』は町と農協が一体となって盛り上げて来た。
近年、やっと結果が出て来て、町外の農家も参加している。
今回のJA北海道中央会主導ともいえる合併劇は、協同組合原則に挙げる「自主・自立」「民主的運営」の基本をないがしろにするものともいえる。
どうして自分の農協が消える案件を数人の理事だけに預託することができるだろうか。
基本的には総会の決定できまりますよ。というけれど、合併協議会で否応なく進めて、あと数日(9月5日予定)で仮調印までしますよ。
総会はその3週間後だ。その間には戸別訪問での説得が続く。民主的だろうか。
そもそも合併は、国の圧力で出来た規制改革推進会議の期限を切った合併推進の「飴と鞭」の政策が基本だろう。
この合併話は平成22年に3農協で合併協議会を設立、31年5月が期限の「農協改革集中推進期間」に間に合わせようと
昨年6月から具体的な協議に入り、29年8月には『31年2月』の合併目標日程を決めた。
もちろんその頃はJAみついしは蚊帳の外だ。
3農協は29年9月にJAグループに支援を要請。
グループからの支援の条件として健全農協を受け皿とした合併でなければ認められないとなり、JAみついしへの参加要請という流れだ。
ここでJAみついしは理事会の判断により合併協議への参加を決めたことにより、30年5月から4農協による合併協議が開始される。
通常の合併話ならこれでも良いかも知れないが、今回は3農協では合併も認められないほど財務状態の悪い組合の救済合併だ。
『JAみついし』がなくなる、普通の組合員なら誰でも反対するだろう。
遡る事30年前、浦河、様似、えりもの3JAが合併して「JAひだか東」が誕生した。
しかし、スケールメリットが無かったのか、財務状況は改善していない。
「JAにいかっぷ」「JAしずない」「JAひだか東」は「JAみついし」より規模が大きい。
そこに最も小規模の「JAみついし」が加わったところで、財務状況が良くなる訳がない。
新聞で書かれている『全国、道内JAグループから総額100億前後が新JAに贈与される』という一文は微妙に違うのではないか。
不良債権は新JAに持ち込まないと明言されているので、信連など別な機関が債権処理にあたるのだろう。
その債権の貸し倒れ引当金としてですから、新JAに入るというのは筋が違うと思う。本質的には3農協の負債整理に当てるという事。
JAみついしの組合員が内容を説明されたのが8月初旬、決議総会が10月初旬、この2ヶ月に個人個人の決断が求められる。
余りにも性急ではないか?
今回の承諾書集めも合併圧力を強める狙いか。
もし、あなたが「JAみついし」の組合員だったら合併に賛成しますか?