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瓦礫の島の「穴埋立地」

模型の製作日記や映像の私的感想を掲載しています。ネタバレもありますので未見の作品は注意して御読み下さい。

エレベーターと地震4/7まとめ

2011年04月08日 | Weblog
なんというか、こんな事は書き出しに困ってしまう。
つまるところ、客先で軽く言い争いになった。

簡単に言えば、人が乗れない貨物エレベーターに
乗っている方がいたので注意をした。
このブログでも触れたように
貨物のEVは地震時自動着床装置が付いていないのが多い。
そのEVも装置は付いていない。
当然ながら、地震や停電ではストップする可能性が高い。
その事を注意したのですが
まったく、聞く耳を持たれなかった。

その方は、今までの日常とは
この先の日常が違っていくのが認識できないのだろう。
確かに、見た目の日常は戻りつつあるが
認識は変えていく必要がある。

安全を確保する為に、自分自身も
もっと考えて発言助言するように努めたい。

エレベーターと地震4/6まとめ

2011年04月06日 | Weblog
とりあえず、今回の地震関係で
復旧処置としては最期になった物件として
残ってしまったモノ。

おそらく、地震で地盤が緩んで
ピット内に水が漏水した現場。

こればかりは、EV専門の私たちの分野と違って
水道漏水関係の専門家に頼むしかないです。
ですので、本日は現場立会のみの作業。

埼玉でも久喜方面では地面が液状化した場所もあったらしい。
こういった場合、エレベーターの一番底の掘られた部分(ピット)に
水が漏水して溜まったりします。

こういった漏水は直接にはEVの作動とは関係無いように
思われがちですが、長い目で見れば
基礎が腐る可能性や、汚水ならば衛生上で考えても
良くないという事です。

で、立会なので待ち時間は
やる事が無いので
春のポカポカ陽気で昼寝をしました。





エレベーターと地震3/31まとめ

2011年04月01日 | Weblog
とにもかくにも、3月は年度末
いろんな意味で終わって始まる。

他の同業者にも話を聞く機会があったので
参考までに地震でのEV故障の状態を
小耳にはさんだ。
やはり、圧倒的に多かったのが
揺れによるレールからの脱落。
流石に、それで落下と言う事には
構造的にもあり得ないので
その点は安心した。
次に多かったのが輪番停電による
閉じ込め。
これこそ、2次災害といえる。
実際の地震より件数が多いのは
なんとも、残念ではあるが
ユーザーの注意で回避できるものなので
正直、メーカーは対応に戸惑いを感じているのは
仕方が無いとしか言いようが無い。

今後の業界の課題としては、
耐震工事の受注や停電での自動着床装置の増設が
予想される。
耐震工事に関しては、最近の建物では
偽装事件もあったが、
大抵の建物は大丈夫だろう。
問題は、自動着床装置が
どこまで、浸透するのか
法律改定で義務付けされるのか
その点だと思う。

ほとんどの、エレベーターには
地震の計測機が設置されてはいるが
実際は、オプションなので
オーナーの意向では設置されていない機械もある。
そして、地震計測器が付いていても
停電には対応していないものも多い。
地震が起きて停電になって
最寄階に自動的に動いて到着するエレベーターは
オプションとしては最高級になるので
付いていないものの方が多いはず。
できれば、法律を改定して
人が乗るエレベーターには全て付けて貰いたい気がする。

エレベーターと地震3/30まとめ

2011年03月31日 | Weblog
だいぶ、日常が戻りつつある感じが
実感してきた。
そうなると、事後処理というのが
当然ながら、発生してきます。

3.11に起きた地震。
その後のエレベーターに関する事柄を
各顧客事務所に報告書を纏めています。

とにかく、メンドクサイ。
非常時で動いている時は各人の個人判断で
行動をさせておいて
後で書類が足らないと言ってくる官庁役人。

なんと、日本の国は書類が好きなのであろう。
まずは、行動力が有事には必要なのではないか?

それが、良いのか?悪いのか?の判断は
私の範囲を超えている気がするが

そのシステム自体が障害になっている部署も
多々あるのではないかと思う。
役所のロビーで漠然とTVを見ている
担当者を呼び出して
説明をするのにもウンザリするのだが
その人たちは有事には必要のない人材というのが
ハッキリと見えてくるのも滑稽で楽しかったりもする。

私の仕事のレベルでも、臨機応変に
有事を乗り越えていこう!と思う。



エレベーターと地震3/28まとめ

2011年03月28日 | Weblog
本日も地震後の細かい復旧が続きました。
現場での状況を例に出すと、
まずは、EVから音が出るけど使えるという事。

原因は、カウンターがレールから脱落していた為に
異音が発生。
判断結果から言えば非常に危険な状態でした。

EVの種類は大まかに分けると2種類。
ロープでオモリを吊って吊り合いを取って
上下するモノと油圧ジャッキの大きなもので
上下するモノに分けられます。
油圧は階数が少ない大きな物を運ぶ
貨物EVに採用される場合が多く
人の乗る乗用EVはロープ式と呼ばれる
吊り合い重りを交互に上下させるモノが多いです。

で、怖いのが吊り合いオモリ(カウンター)や
人が乗る籠(ケージ)が建物のレールに添って
上下している状態ではなく
レールから外れて動いている場合。
地震の揺れでレールが歪み外れてしまうと言う事が
今回の地震では発生した。

この現場は、個人所有の自宅を兼ねたビル。
地震で怖いのがこういった場合の登録がされていないビル。
動いているから人が乗ってしまう。

なまじ、動くから大丈夫?と家族は思いこんで乗っている。
EVの中なんて見えない部分なので
怖さが乗る人には完全に解らないのです。

もし、もう一度強い揺れがあったら
完全に閉じ込められる可能性があります。
状況に応じては地震が無くても・・・。

この現場は個人所有の自宅ビルなので
法定点検は年に1回。
当然、個人なので御金が勿体無いので
EV会社の保守契約もやられていない。

ホームEVは、点検基準が甘く
所有者の認識も甘いという
いろんな意味での都会の盲点です。

個人で所有しているホームEVも
定期点検を義務付けして欲しいのですが
今の所、国の緩い法律基準のみです。