
「わが恋せし乙女」
監督 木下恵介
主演 原保美
(物語)赤ん坊の時に牧場の前に捨てられていた女の子と、牧場の跡取り息子。2人は実の兄妹のように仲良く育ちます。やがて戦争で出征し、戦後復員してきた兄は、五年ぶりに成長した妹を見て、自分が兄妹としてではなく、女性として相手を愛していることに気付きます。ところが…。
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今年になってから、ぼちぼち木下恵介監督の映画を見ています。数多くの木下作品でヒロインを演じている、高峰秀子さんからの繋がりなんですけどね。
で、ブログで紹介するにあたっては、まずは定番「二十四の瞳」を、と考えたのですが、一緒にレンタルしたこの作品を先に見たところ、これがえらい拾い物で、気が付いたらポロポロ涙が流れていましたので、こっちを先に紹介してしまいます。しかも、この映画には高峰さん出てないんだけど(笑)。
さて、兄を演じる原保美さん(男性です)が、柳葉敏郎さんにちょっと雰囲気が似ていて、実に爽やかな好青年なんですが、本当に骨の髄までいい人なんですね。彼のみならず、ヒロインである妹、母、その他登場人物が全ていい人ばかりで、この映画には一人も悪人が出てきません。みんなが互いに相手を思いやり、全てが愛と優しさに満ち溢れています。しかも、反戦の主題も織り込まれているし。
昭和21年制作の古い作品であるため、フィルムの傷があったり音声が悪いのが若干見辛いところですが、心洗われる美しい映画です。
僕は、泣いてしまいました。
家にこもっているので、映画でも見ようかな?いろんなことでギスギスしてる心をどんなかたちでもいいから取り戻したいです。
体調はどうですか?
気になっていましたが、こちらも妻の入院でバタバタしていたので、ご無沙汰してしまいました。
今は長女さんの受験と次女さんの中学入学準備で、大変な時ですね。
少しでも、リラックスする時間を持ってください。
この映画は1時間15分しかないので、すぐに見終わります。切ない話なんですけど、きれいな作品だと思います。