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走るとやっぱり体は重い

2017-06-29 22:51:28 | 日記
大体これ書くのが酔っぱらいの時、と相場が決まってきた。そもそも休肝日を設けていない=毎日飲んでいるので酔っていない夜なんかあるわきゃないんだがねえ。

今日は定時あがりからの走ってきた。ジョギング!まさかの!
自慢ではないが私は相当な運痴だと思う。思うもなにもスポーツ全般ができないので運動神経ゼロと言い切れるレベルだよ、まったく!走れない(速くも、長くも)、球が思い通りのとこにいかない、跳べない、体が重い(常に)、、、
運動が苦手だったわたしは双子の姉(運動神経抜群)がいることによってよりぐんぐん運動から遠ざかっていった。はじめは双子なのに私だけ運動ができないなんて...と悲観に暮れたものだがそのうち「ねえちゃんが運動抜群にできるわけだし、私は頑張んなくていいよね、ってかねえちゃんかっこいい!」とまあこうなっていつのまにかスポーツはまかせた!とばかりに私はその世界から消え失せたのだ。
ではなぜ、今になって、しかも勤めのあとに走る気になったのか。


これもやはり影響されやすい私ならではなんだが影響されたのだ。本に。
今読んでいる本は「風が強く吹いている」三浦しをん著

十章あるうちのまだ三章までしか読んでないのだがもう世界観にとりこである。
まず言葉運びが軽快だ。これを読む前、同著の「私が語りはじめた彼は」を読んでいたのだがこれがいい意味ですごく文学的な作品で、見方によってはひどく難解だったのだ。というか私には難解だった。わかればきっと深くいい世界だっただろうに、自分の国語力のなさが悲しくなった作品であった。
ひきかえ風が強く吹いているはとっつきやすさが半端ない。二度読みしなくてもするっと入ってくる文章なので読みづかれないままスルッとその世界に引き込まれている。
その上キャラが何ともよい。10人の大学生が同じボロアパートで生活をしており、そのメンツで箱根駅伝を目指すことになるのだが、一人として同じ性格の者がなく、キャラ一人一人が欠かすことのできない役割を持っているようで見ていて実に楽しい。調子のいい、けど根はまじめな人、理詰めなのに優しさを隠し切れないクールガイのように、性格も一遍通りではない味がある。大好きなんだそうゆう「表面からは見えにくい、けれども根は○○」設定って!

そんなこんなでのっけからはまっているんだが、もう一つ好きになっちゃうポイントが「走るみんなが楽しそう(かつ苦しくなさそう)」。彼らのトレーニングメニューをみると絶対に苦しいはずなのだが、ストーリーの中では彼らは楽しそうに走り、かつ主人公、走(かける)は風を感じて気持ちいいとまでいうのだ。まじで?そんな楽しいの走るのって?と単純な私はなっちゃうのだ。



こうして乗せられやすい私は乗せるつもりもなかったであろう小説(しかもまだ序盤)に感化されて、仕事から帰って早々ジョギングに出てみたのだ。結局3KMしか走れなかった(しかも半分は歩いた)しタイムもすこぶる悪かったのだが、普段会社の行き帰りで計20分しか歩かない内勤の私としてはよく頑張ったほうだ。実際走っている間はそうして自分を励ましていた。普段のろのろ歩くだけの私が走ってるよ!普段の移動距離3Kmの自分がおんなしだけ運動でかせいでるよ!だったら多少歩いてもドンマイだしむしろよくやってるよ☆...このように褒めまくって自分を走らせたのだ。これなら多少続きそうな気がしてね。ほら、はじめから頑張りすぎると長続きしないしさ。なにせ小説のように風を感じられるわけでもなく、体が軽く感じられるわけでもない運動不足のアラサーなわけだしね。

結局小説から受けたすがすがしさは体感できなかったのだが少なくともなんとなーく健康的な感じはしたしこれがきっかけで走るようになればだいぶいいのではなかろうか。そう思うものの、小説を読み終わってからもその気は続くものなのかしらねえ。不安だわ。


話は全く違うのだがイタリア人歌手のJ-AXが超絶タイプだわ!ナイスミドル(とくにイタリア人)(とくにはげちゃびん)が好きな私としてはもうたまらんのだ!フェロモンの垂れ流しそのもののような彼に完全にクリーンヒットされたのであった。アメリカ人英国人の歌手なら、例えばジャスティンビーバーとか、エドシーランとか、名が知れるのに、イタリア人だとそんなことはほとんど起きない。言葉の壁かしらねえ。会社でもナイスミドル好きを公言すると理解者はほぼ皆無であるわけだし今更イタリア人だろうと状況は変わらんのだが、なんか寂しいわねえ。もっと「リストランテ・パラディーゾ」および「GENTE](両オノナツメ著、イタリアのレストランが舞台、老眼紳士という名のナイスミドルもしくはナイスオールドがわんさか出てくる夢のような書)好きな人が増えたら私はもっと生きやすいのに。

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