CECIL【198】
安全地帯で保身して生きるか、知らない世界の不安を楽しむか。
何故、ゼノビアが其処迄到達出来る とエヴァは信じられたのか―無謀過ぎるアサイラムの女性ひとり旅に危機感無く飛び込んで何度詐欺に遭っても自分を悲観して鬱選択無く生き残って尚、セシルと出会って『FALCON』に辿り着いている事実。
ユーディットの指輪がソレを露す―そのためにパメラも動かした。
5毒持って育った人がラキス要素を持った人 は今はもう前時代、今は5毒持たない者も、無知の知の能力持つ人は皆、光明を掴む。
ゼノビアは私たちにソレを知らせるために現れた。
エヴァはゼノビアのサーフィンの上達と知らないことを知る責任を持つ意識と出来ないことを出来るようになりたい意欲が表に現れてきたことに感激して―それを理解した。
「だけど不思議よ...シェイプ室の男たちとはサーフィンの話で盛り
上がっててそれ以外の話になったらゼノビア、コッソリ抜けてる
彼女や車や男性特有の自分をサイズ大に見せたい自慢、あいつら
に群がるサーフィンしないビーチガールたちと途切れることなく
同じ場に居ること巧い...培って来た遊泳術?」
沖で―ふたり並んでサーフボードに座っているとき、訊いたエヴァにゼノビアは、褒めてくれてるの?と言って嬉しそうに笑った。
「褒めてない。嫌味よ。でもある意味褒めてる」
「ふふ。あれはエヴァの見様見真似っ。何で気付いてくれないの?
上手く演れてたってこと?なら、嬉しい。長居するのは沢山疑問
出て来て、私はバカだから?彼女たちが何が言いたいのか瞬間に
掴めなくてじっくり聞こうと思って...結局話が観えなくて」
「成程。分る。私もその経験ある、勿論800年前ね?」
「でもエヴァの話から解ったことは有る。私もそうだったけど自分
の周囲3m程度しか視ない。それ以外は自分のこととして把握を
しない、だから...人に何かあっても親身にならない...は判った」
「だから友達とずっと仲良くして居たいから自分と相手には無関係
の話で盛り上がる。容姿売芸能人とか容姿不問インフルエンサー
映画雑誌ゲームとかアスリート、イケメンなら政治家でも犯罪者
でも何でもいいみたいな」
「エヴァ..それ..ホントそう。その話になったら合の手徹底」
「彼女たちは人生が退屈で...退屈を選択した人たちは、50
を過ぎても人生を楽しむって何のことか分からないから」
「私もそうだった...エヴァに付き合って貰ってなかったら」
「けど、ゼノビアと彼女たちは根が違う。ゼノビアは今迄に出来な
かったこと初めてのことに挑戦する意識あって淀みなく習う姿勢
持ってる。彼女たちは挑戦意識あっても習う姿勢持とうとしない
習う姿勢持ってもそこに淀みある...どうしても空っぽとならない
自分のやり方貫くから上達しない。人生で既に自分は出来てる!
の自信に満ち溢れてるから...それは今迄何もしてこなかった不安
からのハリボテの自信」
「え...そういうこと... 」
「だから何を遣っても始めても空虚が付き纏う。ハリボテの自信が
揺らぐことが耐えられないから、知らないことを習う姿勢が面倒
になってお手軽生き甲斐着手。時間潰すことに必死になる。他人
の人生を追っかける、芸能人やイケメンとか?人生を楽しんでる
人は他人を追わない。第一、真横に友やパートナー、家族がいる
その上で、シタイコト思いっきり楽しんでいる」
「パートナーや友いてそっちにコマ進める...かあ
身近な人に親身にならない理由、でもありそう」
「彼彼女たちは応援人することで他者を慈しんでいると自分正当化
他者に愛を分け与えるお陰で人生が楽しいとか生き甲斐とか仕事
に意欲のエネルギー源とか...言葉は酷似の真逆。0度と360度」
「自分独りで完結ではなく振り撒いちゃうのか...怖いね
自分に嘘付くハリボテに気付くことそんなに難しい?」
「その事象も鬼か人かの選択よ...そうするものと植え込まれてる人
たちは暇潰しのアイテム手放さないのよ?気付く瞬間もなくて...
死んでいく」
「 ...何だか、謎が一気に解けた...あっダメじゃん
ビーチガールの輪から弾かれちゃう...返答に困る」
「何言ってんの、私の真似してるんでしょ?私は質問攻め
してる。それに、隣に来た人はどんな人でも御縁ある人」
「あ、それね。うん。今迄と変らず大切にする。謎だった彼女たち
の言いたいことが鮮明になった。一つひとつ別々にそれって何?
って考えてたけど、ナール枠の中に...どれも当て嵌まって行く」
「昔は数学と物理学は別の学問で考えられていたそう、それで謎が
溶けるに時間掛かった。そんな個別思考もナールの植え込み思考
解はこの世にひとつしかないの。笑の繋がり。それが出来るのは
自分軸で人生を楽しめる人だけ」
「エヴァ...そうだよね。自分がハリボテのままで人にエールとか」
「ミオもキャンディスも只今その辺りで苦戦してるわ?」
「え...ランチのときの会話だけでそれ解るの?」
「私はばばあよ?貴女と経験値が違う」
「あっふふ...私観えてなかったから言って」
「夫婦間でも何でも、ミオに何かあったらイーギンは敏くキャッチ
して何とかする、だろうけど、ミオの独り回転クセって観ていて
面白いからイーギンそれ観て楽しく放置中なのかもって思う」
「ナニソレ。益々謎」
「キーパー5人軽く纏めてくれるラッテが来てからよ、突然、何か
大人になった。ラッテはミオに助け舟だったけどラッテに嫉妬?
自分が気付かなかった大所帯の責任、それ感じて自信なくしてた
さっきの話のハリボテ自信持ってたら耐え難い現実....PERFECT
じゃなくていいのにミオはPERFECT時代が長いから」
「ああ...そういうこと...響くんだ」
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