JA農協の現状を問う   

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「自分を落とせばJAの責任だ」はないでしょう、山田としおさん

2006年11月11日 | 選挙
 JA農協職員ならご存知の月刊誌『農業協同組合経営実務』のこの秋の増刊号を読んでましたら、いやー驚きましたね。前全中専務山田俊男氏の投稿文が掲載されていました。何のことはない投稿に名を借りた、来夏参議院議員に立候補するにあたっての自分のこれまでの手柄話と挨拶文です。

 まあ、それは自由ですが、最後に書かれた一文はどうしても理解できかねる内容です。

「今回の選挙は、確実に、組織の内実が問われるものになる。まさに負ければJAへの評価は落ち、そして攻撃が強まるとみざるを得ない。JA運動点検のいい機会かもしれない。」(原文のまま)

 普通、選挙に出る時は自分の政策と決意を述べるものです。自らの政策には一言も触れず、その代わりに自分を落とせばJAの責任だ、だから自分をしっかり当選させろという、ほとんど恫喝に近い内容です。これほどJAの役職員をバカにした発言は無いと思いました。

 しかも、どの程度JAの結集力があるか試して見るとも言っている。彼の政策は何ですか。彼はこれまで農水省の代理人として、農政を進めてきたというのが大方の評価です。ならば、正直に、これからも「担い手農家の選別政策を積極的に進めます」という政見を明らかにしてJA役職員・組合員の審判を仰ぐというのが筋でしょう。JAの職員はそれほどバカではありませんよ。(JA職員)