１０月の美術館

ほんと　覚え書きとして・・・・

六本木に　鈴木其一を見に行きました
展覧会自体がとても大味で
其一の繊細さを感じることができずに残念な気がしました

新宿でカリエールを見ました
一度　見てみたいと思っていた画家ですが
なんだか　思ったよりも暗く
何を描きたかったんだろうかと思ってしまった
テーマは　ほとんど家族の肖像なのですが
私には　家族の温かみや愛情が感じられなかった
一緒に見た友人と　ムンクみたいだねと話しました
でも徹底してセピアカラーにこだわったのはすごいと思った

新宿でちょっと　がっかりして上野に向かいました
今年はじめに　その展覧会があることを知り楽しみにしていた・・・
クラナハ！！！！　
海外の美術館を巡ると　ずいぶんとクラナハの絵に出会いますが
今回は　まとめてクラナハを堪能した！という感じです

彼は画家としてだけでなく　政治にも顔を出したり
大きな工房を作り絵画を商業にした人でもあります
クラナハの名前の絵はとても多いですが
ほとんどは工房で弟子たちが描いたものです
彼が　最後に一筆加えることで　クラナハ作　となったのでしょう
まぁ　いろいろ　わたし的には突っ込みどころ満載ですが
今回の目玉の　ユディットの素晴らしさには脱帽しました
修復後とはいえ　その表現の細かさ　正確さは半端なかった

最近は展覧会自体に満足することは少ないのですが
クラナハ展は　構成もよかったし　絵の数も納得いくし
今年の私のベストテンに入ると思いました