私のいる世界

何の変哲もなく流れている私の日常
震災やメルトダウン以降も　私はこの日常にいる

でも実際は　大気とか土壌とか　
私を支えていてくれるものたちが受けているダメージが進行していて
それは私にも及んでいるという現実がある
そして悲しいことに　そのダメージは私を含めた人間に起因しているわけで・・・

この薄氷の上の日常を　どう生きていけばいいのか
この地から離れて　この日常を捨てて　すべてを捨てて　
私は　どこにさまよっていけばいいのかと思ってしまう

思いながらも　せいぜい口にするものをできる範囲で制限するくらいで
この空気を吸って　この日常に生活している



この体の変調は　なんなのだろう
これをどう受け止めればいいのだろう



私はどちらの世界にもいる

でも本当は　この二つの世界は一つにならなければいけない
でなければ　あまりに心が疲れてしまう

この日常にいる以上　いろんなものを覚悟しなければいけないと思う

娘が不登校になった時　
何かを決断するということは　何かを捨てること
そういってくれた人がいた

私はその言葉で人生観を変える一歩を踏み出した

でもあの時の選択よりも　今の選択のほうが　もっともっと
自分の生き方や　いや　命に深くかかわっていると思う


いろいろな人が　真剣に人生の選択をしていると思う
それほど　本当は大変な事態なんだと思う