電話相談のこと

2012-06-02 00:40:38 | ヘルパーのお仕事
だいぶ 「電話を受けること」に慣れてきて
なんだか ちゃんと聞けていないような気がしてきた
新鮮さがないというか 慣れっこになってしまったというか・・

最後に 聞いてもらってよかった 有難う
と言ってくれる言葉さえ お世辞?なんて思ってしまう
でも そういわれなければ もっとがっかりするような嫌な自分もいる

一期一会の関係だけれど だからこそ
通じ合う気持ちが欲しい
私はそれを求めているはずなのに
私の方が 心が鈍化してしまっている・・・

逆に言えば「お役にたっている」なんていうのは思い上がりで
もっともっと 私は無力なんだと思う

昨日の電話では 本当にそれを感じた・・・
こわい 死にたい 楽になりたい 助けてと
おそらく多飲した薬のためにまわらない呂律で言い続けている
こちらの問いかけには結局 なにも反応せず いくつかの短文を繰り返している
きっとただ 朦朧としながら いつものダイヤルを回したのだろう
私は 彼女が寝落ちするまで 
その泣き声とも呟きとも咽びともとれるその言葉を
ただただ 大丈夫? 大丈夫だから・・・と 聞いているしかなかった
声がしなくなって もしもし もしもしと問いかけたら
か細い声で あぁもしもし・・・といって ガチャンと切れた

その15分が あの電話の私の無力のすべて
なすすべもなく ただ受話器の向こうの息遣いを聞いているだけ
歯がゆく どうすることもできないもどかしさとともに時間が流れた

あの後 彼女はどんな闇に消えたのだろう
どうやって また目覚めを迎えたのだろう

私は無力だ
本当に そう思う




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2 コメント

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無力 (おぎ)
2012-06-03 02:08:17
立場は違うし、場面も違うのですが、
最後は相手の生きる力を信じるしかないな
と、思ったことが僕は何度かあります。
無力ですけど、ゼロではない。
そう自分に言い聞かせてます。

生のその電話を受ける立場。
死を食い止める最後の役割。
すごいプレッシャーなんだろうなと思い
ました。お疲れさまです。
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ゼロではない (ゆみ)
2012-06-03 16:52:49
おぎみつくん お久しぶりです
そしてコメント ありがとうございます

そう!! ゼロではないね
すごく勇気づけられた気がします
ありがとう

また 吉祥寺デートしましょう 笑
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