北イタリア美術巡り 建築編 4

2016-10-11 20:50:20 | 美術館
さて サンマルコ大聖堂です
ベネチアの最大の中心地 朝から晩まで
観光客でごった返していました

サンマルコ大聖堂は ベネチアが栄華を誇り
その財力を知らしめんがために作られた聖堂です
聖堂と言っても はじめはドージェ(ベネチアの総督)の個人の礼拝堂でした
いやはや 正直なところ 内部は少し悪趣味 
各所に十字軍遠征での戦利品を埋め込んだりして けっこうえげつない 笑
でも ビザンチン美術を踏襲したモザイク壁画が圧巻です 

鐘楼に上って見下ろせば
サンマルコ大聖堂とパラッツォドゥカーレの位置関係がよくわかりました
このビザンチン的な丸い屋根が印象的ですね



ドゥカーレは ベネチアの政府機関の中心地でした
ドージェの住まいや 会議室 牢屋までありました
海に面したドゥカーレの外観です
普通は敵が攻めてきても防御できるように要塞のようにするのですが
財力に自信もありアドリア海にその栄華をとどろかせたベネチアは
あえて可憐な美しい外観を見せつけることで 不落を表したのでした





鐘楼前のライオンの像からサンマルコ大聖堂とドゥカーレを撮りました
ライオンは福音書記者聖マルコのシンボルです
聖マルコは ベネチアの守護聖人です
大聖堂の屋根は修復中で一部 覆いがかかっていました



鐘楼の褐色とドゥカーレのピンクと白の大理石がきれいです
左手の建物は 有名なカフェ フロリアン です
席料が6ユーロでしたが 生の演奏が聞けて
なんとなくリッチな気分になれました




もう一つ紹介したい教会があります
サンマルコ広場から海を眺めて右手に見えるサルート教会です
堂々とした華麗な教会でした
八角形の堂内は独特のムードがありました
空の青に映え 闇に光輝き 波間に休む水鳥ようでした







  
ベネチアで気に入った建物がもう一つありました
カ・ドーロ と言う建物です
ベネチアゴシックの代表建築だそうです
現在はフランケッティ美術館になっています
この建物の目の前が ボバレットの乗り場です
ボバレットに乗らないとこの美しい外観は見られません
三階建てのそれぞれの欄干?がレースみたいで素敵!
今は外観は白い地肌ですが その昔は黄金に塗られていたそうです
(今のほうがきっと素敵でしょう)







中に入ると一階部分の水路に面したところは
かつて船着き場だったことがわかります
西日がさしてきて美しかったです
写真を撮るのが下手な私ですが これは今回の旅のお気に入りの一枚です





床のモザイクも 経年により破片が丸みを帯びていて
それがまたいい味となっていました




井戸のある中庭も 私が撮ってもまともに収まってくれました




この美術館のお宝 マンテーニャの聖セバスチャンです
こういう風に大理石のほこらのような中にあるとは思いませんでした
図録などでは 絵の部分だけしか見せてくれないからです
やはり 場所を得てものは生きるのだと思いました





牛乳瓶の底のような?素朴なガラスの窓 光を柔らかくとおして
きれいな影絵を見せてくれていました
三階からの眺めもきれいでした





カ・ドーロ フランケッティ美術館
チェックはしていなかっただけにその美しさにビックリ
そして大好きな場所になりました


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