シンコーひまつぶし Ⅱ

謎のビューゲル

某模型店で店主のNさんと話をしていると「昔、宮島線の1070型にビューゲルが付いていたらしいけど…」という話になった。
確かに付いていたのを覚えているので昔のアルバムを見てみたが、あまりきれいに写っている物が無い。普通は目線かそれ以下の高さからしか撮らないから無理も無いし、子供の頃であるし…。
まぁとりあえずスキャンしてアップしてみる事にした。

1977年1月撮影の1073-4の編成。偶数車に付いていた。辛うじて先端だけ見える。この頃はまだ窓枠はニス塗りである。


1984年2月撮影の同車。これより2年前にはパンタに換装されている。窓枠は塗装され、貫通扉窓も開閉可能に改造されている。

予備の集電装置として軌道線車両のZパンタ化で不要となったビューゲルでも付けたのであろうか?
今は無き鉄道車両の全般検査も千田車庫で行われていた。編成をばらして奇数車は自力で、偶数車は2001号で牽引して回送していた。戻りはその逆になるのだが、偶数車に集電装置が無いと自力回送出来ないので付いていた…と想像している。1090型奇数車が自力回送で千田に向かったのは見た事はあるが、戻って来る時はパンタのある偶数車も2001号牽引であったと思う。まして1070型がビューゲルを上げて走っている事など見た事は無い。

もっと不思議なのが2000型連結車のビューゲルである。奇数・偶数車両方にパンタがあり、昔は軌道線であってもダブルパンタで走行していた。しかしなぜか奇数車の連結面にピンク色のビューゲルが乗っかっていたのである。連接車の2500型には無い。
1978年3月撮影の2006-7の編成。


その後冷房化されるよりまだ前、いつの間にかビューゲルは撤去されている。

2000型の謎のビューゲルについては、まろねふさまに文献漁って調べてもらおうか(笑)

コメント一覧

まろねふ
>シンコーさま
車庫の主任にも聞いてみましたが、『記憶が無い…』との事でした。

ただ、他の方から興味深いお話を聞くことが出来ました。
パンタ上昇時に、今のような引き紐でラッチを外すのではなく、エアーのみで上昇させる(350型のコックを連想してください)のならば、コンプを作動させる為にビューゲルを用いたかも…だそうです。

その方曰く、『その頃には、入社していなかったし、あくまでも想像だが…』との事ですが、これは検証の価値がありそうですね…
高宮今日子
琺補委の写真棚にもピューゲルを付けた2003号の画像があります。ちなみに「広島の路面電車65年」にも2003号にピューゲルが搭載されている画像が掲載されています。
シンコー
>まろねふ先生
さっそくどうもです。やはり回送用でしたか。まぁこちらは分かり易いのですが、問題は2000型のですねぇ。
まろねふ
今日、荒手車庫の古い方にお聞きしましたが、1070型偶数車のパンタ(ビューゲルも…)は千田車庫からの単独回送用だったとお聞きしました。
写真を見なければ判らないそうですが、2000型のビ
ューゲルは記憶が無いとのことです。

手が空いたら文献を探してみましょうかね…
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