扶養内で働く際に注意したいこと

介護職と家庭の両立を目指すために

扶養内で働きたい介護職が知っておくべき「年収の壁」とは

2024-07-26 10:04:58 | 年収の壁

「年収の壁」というキーワードをよく耳にする方もいることでしょう。扶養内で働くにあたって、103万、106万、130万、150万など、それぞれの年収により壁が存在します。

年収が103万円を超えると、所得税がかかりますが、それほど大きな額ではありません。ただし気をつけなければならないのは、夫の会社で支給される「扶養手当」「家族手当」の条件です。この条件が「所得税法で定められた控除対象者」となっている場合は、これらの手当がもらえなくなる可能性があります。

106万円の壁、130万円の壁は、社会保険に入らなければならない年収のライン(勤め先の従業員数などによって違います)です。この年収を超えると、給料から保険料が引かれることになります。そのため、手元に残るお金はかなり減ってしまいます。この年収の壁は最も働き方を考える必要があり、勤務時間を減らすか大幅に増やすことを検討することが望ましいです。さらに、夫に支給される「扶養手当」は年収130万円未満であることが条件となっている場合が多く、注意が必要です。

年収が150万円を超えると、配偶者特別控除で夫の収入から差し引ける金額(最大38万円)が少なくなりますが、年収に応じて少しずつ減っていくので、家計への影響はそれほど大きくありません。150万円を超えるだけの年収がある場合、扶養は考慮に入れずできるだけ働くことで、世帯収入を増やす方が得策と言えるでしょう。

介護職は、本人の働き方次第で扶養内に収めることも、大幅に年収を増やすことも可能な職種です。自分に合った働き方を考えてみましょう。


介護職が扶養内で働く際の注意点

2024-06-28 10:10:55 | 負担

「扶養内で働く」とは、配偶者や親などの扶養者の所得税や社会保険料の控除対象となることを意味します。扶養内で働く場合、一定の収入や勤務時間の上限があります。2023年度の場合、年収103万円以下、月収85,000円以下、週20時間以下が目安です。

扶養内で働く場合、給与や賞与などの所得に対して所得税や住民税がかかりません。また社会保険料も扶養者が負担するため、自分で支払う必要はありませんが、将来的に自立したい場合や世帯収入を増やしたい場合は、自分で社会保険に加入することを検討してもよいでしょう。

介護職は以前に比べて、シフト制やパートタイムなどの柔軟な働き方が可能となり、限られた時間を扶養内で働く人も増えました。しかし、介護職は職場にもよりますが、急な対応が求められることもあります。扶養内で働く場合は、自分の収入や勤務時間を常に把握し、上限を超えないように注意する必要があります。

また介護職の場合、給与の他に介護処遇改善手当など、特別な手当が支給されたため上限を超えてしまうケースもあります。面接や面談の際に、勤務時間や各種手当の有無についての確認をしっかり行いましょう。

介護職は、高齢者や障がい者などの人々の生活を支えるやりがいのある仕事ですが、同時に精神的や肉体的な負担も大きい仕事です。自分の現在の状況や体調などと相談しながら、扶養内の範囲で働くことも大切です。自分らしく働き続けることで、将来的にキャリアアップも可能となります。ほかにも注意しておきたい点がありますので、参考サイトからも情報を取得してみてくださいね。