彼の仕事ぶりをNHKで番組として放送していました。
今、世界の映画界で最も注目されている一人です。
彼はCGアニメーションのパイオニア。
トイストーリーの監督です。
でも彼は、若い時代に念願叶って入社したディズニーを解雇されているんですよね。
時代背景と会社の情勢。
良い映画を作る為の提案を言っても、会社は彼を放り出す。
その後、彼はピクサーを結成。
時を同じくして、Macを去った、スティーブ・ジョブズ氏もピクサーへ。
才能がありながらも、自分の愛した会社から離れた面々が集結。
その後の、ピクサーや、二人の邁進ぶりは、私が書くまでもないですね。
やはり、才能だけではなく、目的に向かう実行力。
そして、正しいベクトル。このバランスを見失わない人、
更に、諦めない、その一貫性が成功に近ずく秘訣なのかもしれません。
特に番組内で印象に残った所は、
ディズニーの再建を依頼されたラセターさんですね。
当時、右肩下がりのディズニーの監督達と話すとビックリする事を言われます。
「アニメーションがわからなくなった。」と本当は子どもの頃から
アニメーションが大好きで、仕事をしているハズなのに。
自分たちの直感が信じられなくなった。面白いものがこれなのだと
決断する能力がなくなったと言うのです。
こんなケースはアニメーションや映画を他に置き換えれば人生の中、
様々な場面で遭遇するかもしれませんね。
そこで、ラセターさんはピクサーで培ったノウハウをディズニーに持ち込みます。
他の映画のスタッフも交えたストーリー作りの会議。
自由に物が言える雰囲気作り。
そして、繰り返し彼らに言ったそうです。
「主役は君たちだ。経営者が映画を作るんじゃない。クリエイターが映画を作るんだ。」
名言です。
彼の意見が出発点となり、みんなのアイディアの土台になれば良いと考えているそうです。
指示命令とは違いますね。
そんなスピリッツを受け継いだアニメーターが作る映画は
やはり魅力的に感じます。
そして番組内でヒット映画に欠かせ無いモノを言ってました。
①予測のつかない物語
②登場人物が悪役でも魅力的な事
③ストーリーもキャラクターも真実味が有る事
まるで、初期の頃のスタジオジブリですな。この言葉で私は「ラピュタ」の
ビジョンが浮かびました。
ラセターさん自身、宮崎駿監督をリスペクトしているそうな。
こうやって才能は引き継がれていくのですね。
今後の作品が楽しみです。次回作はベイマックスですな。
見てみようかな?NHKの番組作りの意図にマンマとハマった私です。
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