緑ジャケット、ファーストシリーズの名作、第11話のタイトルです。
数年前、大学時代の友人に、この話は面白いと聞かされており、
幼少の頃見た程度の記憶しかない私は、昨日、MXテレビの放送で、大人になってから
初めて真剣に見ました。
一言で言うと、全体的に映画タッチな演出です。子供向けアニメにしては格好良く作ってる。
スタッフを見ると、
演 出-高畑勲・宮崎駿
とあります。
ジブリ創設前に才能の片鱗が溢れ出してます。
全体を見た第一印象は、映画「カリオストロの城」のプロトタイプと言った感じ。
あのストーリーの流れが好きな方はファンになるエピソードかと思います。
カリ城から、不二子ちゃん、五ェ門と笑いの要素を抜いて30分にした感じ。
今見ても良くできるなぁと感心。
敵を追い詰めるサーフボード的なシーン(見てる人には伝わると思います)
ここ、スローになって音楽だけになるんですよね。
映画っぽいなぁと感じます。
そのあとワルサーP38を撃つルパン。
薬莢が左に拳銃から飛び出す。
私の記憶が正しいなら、右利きの人が右手で銃を撃って薬莢が左側に飛び出す仕組みは
熱い薬莢が銃を持つ本人に当たる可能性が高いから、そういう仕組みを作らなくしたと
どっかで読んだ覚えがあります。
ただ、ワルサーに関しては、薬莢が左に飛び出す機構なんですよね、確か。
マニッアクな話ですが、こういう細かい所を作り込むのは、個人的には大好きなんです。
アニメだけどリアリティーを感じるじゃないですか。
私は車には詳しくはないですが、恐らくルパンに登場する車は、マニアな人が見ても
リアル感のある表現になっていると思います。
ストーリーや演出も良くて細部に拘る。そういうマニアが見ても納得。
一見さんも単純に「面白かった」と一言で言える作品。
なかなか出会えません。
作者のモンキーパンチ氏も言うまでも無く素晴らしいが、原作に命を与えた、故山田康夫氏、
更には演出の高畑勲・宮崎駿両人にも賞賛に値する作品を残してくれたと、今更ながら感じております。
最新の画像もっと見る
最近の「インポート」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事