名誉毀損と保護法益に関して

2005-03-12 12:20:14 | 一覧
名誉毀損と法益保護に関して。


事実を示して非難しても、名誉毀損になるんだよね?
『BOTが多くてゲームが楽しめない』という事実を示したら、
業務妨害&名誉毀損で訴えられちゃう可能性は無いの?

事実と信じて個人を罵倒する場合、
それが後述の内容に当たらないような場合、名誉毀損となります。
適当なことをいって個人を罵倒する場合は侮辱罪です。
どちらも親告罪であり「罵倒された本人」が「罵倒を止めるように」相手に対して通告し、
通告後も続くような場合、あるいは通告をしないまでも十分尊厳を傷つけられたと考える場合、
被害届けを提出し、謝罪や賠償を求める形で、最終的には
状況を改善できる立場にある管理者なども含め、関係者に対して刑事告発を行うことになります。

ただし名誉毀損の内容が、
社会通念上許されない行為や不法行為など
公の法益(法律行為全般を指します)を損ねるような事実を公に告げるものである場合、
告発者が事実と認識し証明可能な程度に真実性のあるものであれば
基本的に名誉の毀損には当たりません。

この場合、BOT、およびRMTは
コンテンツ利用契約において禁止されている契約条項です。
これは民法上の債権と言う形によって法的に保護されますから、
この契約を破る行為は民法上の信義則を破る脱法行為であり、
このような契約違反者によって利用の公正が阻害されいる状態、
つまり『BOTが多くてゲームが楽しめない』と言う事実を示す事は、
告発者が事実と認識し証明可能な程度に真実性のあるものであれば
業務妨害&名誉毀損にはあたりません。という事になります。

通報される場合は下記を参考にされれば良いかと思います。

各行政機関への連絡テンプレ

名前 
年齢 
住所 
連絡先 
職業 
行政機関(例えば国民生活センター)からの連絡方法

問題となる商品名
「ラグナロクオンライン」
サービス役務提供会社
「ガンホーオンラインエンターティエメント」
料金 支払方法
月1500円の料金で、一度支払いを行うと返金はできません。
利用・契約期間
例・リリース当時よりの利用者であり、
  契約年数は2年半ほどになります。

苦情内容(以下例) 
『BOTが多くてゲームが楽しめない』
 BOTとはどういうものか?
 BOTがどうしてそれほど多くなってしまったのか?
 なぜBOTが多いと楽しいはずのゲームが楽しめなくなってしまうのか?
 それについて管理を行うべき者には苦情を伝えたか?
 苦情を伝えた結果、現状に変化はあるか?
 状況に対して、苦情者はどういった措置を取りたいか?

大体こんな感じのものを箇条書きにして
メールや郵送で送付しましょう。
業者には業務を適切に行う義務が、
消費者には適切なサービスを受ける権利があります。
がんばってください。
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