村上しいこ 主婦の友社 定価1500円
頂いたのは初版でしたが、すでにAMAZONでペット部門第一位に。おめでとうございます。
なによりも気になっていたのは文体でした。児童文学作家の書くネコと私のエッセイ集です。どんな文章で。読みながらさすがだなぁと感心させられました。その軽妙な文章からは、広い古民家の庭から人とネコの笑い声、そしてやわらかい風が吹いてきました。ワンスタイル、ワンテーマの作家には書けない芸当でしょう。
それにしてもネコって病気するんですね。主人公のミケちゃんは三重県最長寿表彰のネコですが、てんかん、そしていまはおむつもしているようです。弟ネコのピースやパレオも食べている食品名が詳しく紹介されています。このあたりは猫好きな人にはたまらないでしょう。調理師のお父さんのこしらえてくれた煮魚の写真も。私に頂戴。
今日はこんなものを
ひがさ
いぬが
ひよこを
おんぶしている
どちらも
とってもうれしそう
ねこが
こいぬを
だっこしている
どちらも
とってもうれしそう
へんかしら
そうかしら
そ~っと
そ~っと
ビルは
かげをのばしていく
(かおりちゃん)
よぶ
ビルの谷間で犬がほえている
犬をしらない犬が
なかまをしらない犬が
なかまをよんでいる
記憶にない遠い記憶の
なかまという記憶
遺伝子の中におりたたまれている
草原をかける群
風のうなり
犬はしらない
だれをよんでいるのか
犬はしらない
なぜよんでいるのか
ビルの谷間で
さびしいこころが吠えている
犬をしらない犬が
犬をよんでほえている
今日は日傘が必要になりそうです。散歩は早めにすましてください。かげぼうしのかおりちゃんとお出かけ、いいなあ。
夏になると私も日傘を差します(ホント!)。男はお肌が大事ですから。(^_^)
犬をよんでほえている」
犬の遠吠えは、なんか心に響きますね
本当に不安だったけど一先ずほっとしています。
かげも人を抱っこしているのかなあ。
最近は犬も室内なので遠吠えを聞くことは少なくなったけど先日地域猫が悲しそうに鳴きながらウロウロしていました。
自分も知らない遠い記憶が能力かもしれませんね。共生の。
しいこ様
猫の恩返し。ローン返済の足しにしてください。(^_^)