何の用？

音信不通だった兄からの着信・・・


知らない番号だったから無視


留守電が残ってた。


「俺や。番号変わったから。後でこの番号に電話ちょうだい」て


用があるならもう一回そっちからかけてこいや。


あたしは何の用も無いし。


母親が違うと知ってからも


違和感なく大好きだった兄。


13歳も年の違う兄。


でも・・・


高校に入る頃から・・・


つまり母ちゃん死んでから


それまで子供だったあたしにも


周りのすべてが見えてきて


この頃から人間不信が始まったかも。


嘘だらけの兄の言葉


一変大嫌いになったのもこの頃。


父ちゃんが死んだ時も、


隆郎が死んだ時も、


連絡さえ取れない状況。


偶然か・・・


どちらの時も亡くなって数日後に兄の方から連絡が入る


そして亡くなったことを伝えたのに


何をするわけでもない。


墓参りくらい、行けよ！


何を言うつもりでかけてきたのか知らないけど


あたしには兄は居ない、


今はそう思ってる。