アカデミー賞ノミネート部門数ランキング!
『アバター』など5作品が監督賞と作品賞に
http://www.wowow.co.jp/extra/academy2010/news/index.html
観てません『アバター』。
この作品こそ劇場で観なければ無意味でしょうが
劇場鑑賞の予定ナシ。
実は私、大作が苦手なアマノジャク
よって『タイタニック』も未見。
かつて、娯楽大作で興行的に成功を収めた監督といえば
真っ先にスピルバーグやジョージ・ルーカスの名が上がりましたが
今やジェームス・キャメロンの一人勝ち、
結局の所、普段は劇場に足を運ばない層に対し
鑑賞意欲を促す話題性に富んだ作品を制作できるか否か
それが収入を左右する。
ジェームス・キャメロンのアンテナはとても高性能。
例えば、『タイタニック』はハリウッドの旧作の焼き直しに過ぎず
実話をもとにした題材に身分違いの恋というエッセンスを加味した
シェークスピア的古典少女趣味。
今回の『アバター』についても作品のテーゼ自体は、
領土の侵略とシャトーブリアン的ロマン主義で実は懐古趣味
ただし彼は、リメイクの手腕が尋常でないのです。
どこかで覚えのある潜在的なマンネリへの安堵
連綿と続く「お約束」を心の底で求めながら
反面、未知の(と見せ掛けられた)世界へ挑む姿に魅了される人々
そのアンビバレントさを刺激するのが
ジェームス・キャメロン作品なのです。
ところで、このジェームス・キャメロン監督
作家チャールズ・ペレグリーノのノンフィクション小説
「ザ・ラスト・トレイン・フロム・ヒロシマ:ザ・サバイバーズ・ルック・バック」(原題)
の映画化を構想しているそう。
http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0021739/index.html
同小説の主人公は
年明け間もない1月4日、93歳で逝去された山口彊さん。
山口さんは広島、長崎で2回被爆した
世界でたったひとりの二重被爆者でした。
昨年末、アバターのプロモーションで来日した監督は
癌闘病中の山口さんの病室を訪れ
対面を果たした山口さんは使命をキャメロン監督に引き継ぐと
後を託すがごとく鬼籍へ。
『禁断の惑星』のリメイク、リメイク版『ミクロの決死圏』のプロデュースと
リメイクで多忙なキャメロン監督
いずれにせよ、その非凡さは傑出しているわけで
アバターは観ずとも
この山口さんの映画は観ようと決めています。