死ぬまでに経験したいことの一つに、田植えと稲刈りがありました。
子供のころ、周りに田んぼがなかったから、田植えをしたことがなく、
でも今は、周りに田んぼがたくさんあって、大変だとは思うけど、一度でいいからやってみたいなーとずっと思っていたんです。
もちろん、親せきで農家をしている人はいますが、なかなか、稲刈り手伝いに来てとは言わないし、
私がやってみたいと言っても、じゃあ、この日にやるから来てみて!というお誘いもないから、
結局そういう経験をすることもなく62歳になってしまったのです。
それが、本当にもうすぐ亡くなりそうな状態になってからやりたいと言っても、できるわけがないし、
本当にすごいタイミングで経験することができました。
訪問看護の利用者さんのお嫁さんで、やってみたいという話をしたら、今までも、そういう人大歓迎で体験してもらっているとのこと。
図々しく、私も参加させていただいたというわけです。
ワークマンにいって、長袖と、ズボンと手袋、帽子を購入し
やる気満々で行きました。
当日は曇りでしたが、日焼け止めはしっかり塗りました。
でもそんな心配をするほどでもなく、小学生の孫さんたちや幼稚園の子供もいる中で
楽しみながらやっているんですと、うらやましい感じの3世代家族でしたね。
行ってすぐに、まずは鎌で稲を刈り、そして、その稲を束ねるのに一苦労。
教えてもらっても手が逆なったり、うまくできず、でも1回だけ成功しました。
そのあとは、機械での稲刈り。
それが終わったら、刈った稲を木にかけて干すという作業。(ここら辺ではホンニョという干し方です)
小学2年生の女の子が上手にかけているんですね。
ということは、去年からやっていたということかな?
本当に手馴れていました。
本当に夢のような時間でした。
うれしくてうれしくて・・・・
午後から研修だったので、ほんの2時間半の短い稲刈り体験でしたが
それでも、夜はさすがに、疲れがピークで、早く寝てしまい
今朝起きた時には、体中が痛くて、特に肩甲骨のあたりがすごく痛くてシップを張って仕事しました。
昨日1日やっていたら、こんなもんでは済まされなかっただろうなーって思います。
私の職場のほかのメンバー2人は、農家の出身のため、田植えや稲刈りのことは知っているんですよね。
だから、わざわざ経験したいという私の気持ちは理解できないようでした。それくらい大変だということを知っていたからでしょうね。
それでも、稲刈りして、体が痛くてって、言ってみたかった。私が少しおかしいんですかね。
訪問看護師になって、今までにない経験をたくさんしていますが、まだまだ私の知らない世界がたくさんあるんだなーって、思います。
元気なうちに、いろんなこと経験できたらいいな~と思っています。