建設社長の独り言

文系の克服

 ガキの頃より学習科目の国語や社会が大嫌いだった私は理系特有の数学や理科(生物学・植物学を除く物理や地学)の方が好きだった。それが高校時代まで続き今も続いている。だからと言ってはおかしいかも知れないが、今のNHK朝ドラ「らんまん」の植物学者牧野万太郎博士の物語も見ない。東京で初めて開催された東京オリンピックの1964年の第4回作NHK朝ドラ「うず潮」からのNHK朝ドラファンだった私は、このドラマ見なかったのは初めてであり、ある意味徹底してるのかも知れない。だから高校時代、現代国語や古文、漢文の授業になると憂鬱で授業中居眠りが多かったのを覚えてる。だがそれがいくらか変わったのは、当時学習雑誌に学研発行の「高3コース」と言うのがあった。それにたまたま応募した川柳が入選したのである。「ただ歩く月に面(おもて)を照らしつつ」と言う句だったが、当時の句の選者だった故水原秋桜子先生が「ただ歩く月に面(おもて)を照らされて」と直してくださり入選してしまった。当時は個人情報保護法等無かった時代だったし、驚く事に投稿者氏名欄には住所も付記されていたため、それ以来全国の方々よりお手紙も頂き感激した事があったし、SNSの無かった時代に所謂文通も数年間経験した。
 数十年後社会に出、家族も得たある日、妻に言われた言葉が「貴方ってホント文章が下手ネ」と言われた事があった。正直文系の国語や社会が嫌いだった私は、この言葉に少なからずショックを受けた。私は元来負けず嫌いの性格である。この妻の言葉に「ナニクソ!じゃぁやってやろうじゃないか!!」と思ってやり始めたのがブログだった。2009(平成21)年の7月だった。その9日の第1回から始め途中旅行や入院中を除き毎日続け今では昨日2023年9月8日現在で4,747回の更新数となっている。お陰で苦手だった文章の作成が我ながらそれなりに読める文章になったと自負してる。自慢じゃないが今では文章を書く事が苦手で無くなり、A4の400字詰め原稿用紙1枚は数分で書けるようになり、あれほど嫌いだった文系が時には昔の大和時代の熊野古道に思いやロマンを抱くような理系人間らしからぬ感覚が我ながら不思議と思ってる。
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