ヨーロッパキャンピングの旅

キャンピングカーで走り回ったヨーロッパの紹介

2009年ヨーロッパ旅行ー出発

2010-05-01 22:33:10 | 旅行


9月9日午後慌しく我が家を出発した。インターネットや東ヨーロッパの観光案内所で情報を集めた結果、ほとんどのキャンプ場は9月末で閉まるところが多いと判り、あせってしまった。
我が家からドーバーまでは73マイル、明朝9時のフェリーに間に合わせるためにこの夜はフォークストンのキャンプサイトで一泊し、翌朝6時過ぎに起床、7時半には港でフェリーに乗るために行列を作っていた。

ドーバー・カレー間はフェリーで1時間半、そして英国・フランス間には1時間の時差があるため、カレーからベルギーへの高速道路に乗ったときは12時になっていた。



 

ベルギーの高速道路は無料でオステンド、ブルージュ、ゲンツ等をスムーズに通り過ぎ、ブラッセルで環状線に乗るべきがどうしたことか町の真ん中に入り込んでしまった。ブラッセル大聖堂の周囲の緑の多い公園から左に折れて数人の人に聞いて走り回った挙句、1時間半後にはまた同じ大聖堂の後ろに広がる公園にたどり着いてしまった。あせりの亭主はない髪をかきむしる勢いで怒っている。



ようやく環状線高速道路まで町を出てやっとブラッセルを通り過ぎた。カレーからブラッセル辺りは地平線が見えるほど平野が続いているが、ブラッセルから南60Km ほど行ったところは高いがけやゆったりした大きなムース河(Rever Meuso)の流れる谷間に点在するきれいな村や城砦などドイツのライン河に良く似た風景がひろがる。

 

 




2009年ヨーロッパ旅行ードイツ Bad Durkheim

2010-04-30 06:30:46 | 旅行


秋晴れの良い天気、たった一晩泊まったベルギーのキャンプサイトを早々に出発し、河に沿ってDinan まで行きまた高速道路でルクセンブルグの環状線からドイツに向かった。
ドイツの高速道路アウトバーンはいつ行っても素晴らしい。もちろん英国と同じでここも無料、この日は地図とキャンピングBook をにらめっこでライン川の西Bad Durkheim へ行くことにした。

 

高速から田舎道にはいっていくつかの町を通った。どの町も通りの上はぶどうのつたが這っていてワインを売っているお店が多い。郊外はきれいに並んだぶどう畑でそれ以外の作物は見かけられない。

 

探しに探して行ったキャンプサイトはブドウ畑の真ん中にあり料金も30.4ユーロとびっくりするくらい高い。聞けばこの週はここ地域一帯のワインフェスティバルだと言う。キャンプサイトも今まで見たことのないくらいの広大さ、サイトの真ん中を走る2車線道路の両側にはぶどうのつるが這っていてグリーンと紫のぶどうが熟れている。

 

トイレやシャワーの設備が完備してよごれも見えない清潔さ、こんなブロックが4箇所もあり千人位のキャンピング収容人員も大丈夫なようすだった。
キャンプ場の周りを散歩してみたがブドウ畑ばかりで町へ歩いてゆくには遠く、キャンプサイト入り口に飾ってある巨大なワインの樽が一番印象深い。



2009年ヨーロッパ旅行ードイツ Ludwigsburg

2010-04-28 23:44:15 | 旅行
ワインフェスティバルでにぎわうキャンプサイトで一泊した後ライン河をよこぎって東へ向かう。最終目的のギリシャ以外の観光案内所を持ってこなかったので、ドイツの何処が見所なのか判らない。キャンプサイトを探してStuttgartへ行く途中Ludwigsburg へ寄ってみた。

小さい町だったらしく初めに見つけた駐車場にキャンパーを停め、町の中心に向かって5分も歩くとタウンスクェアーに着いた。
土曜日のマーケットが開かれていて新鮮な野菜や果物があふれて居る。あせりの亭主と一緒だとゆっくり見て買い物をする時間がない。



見つけた観光案内所で聞くとすぐ近くにLudwigsburg宮殿があるというので行って見た。宮殿の中庭でフォルクスワーゲンの自動車ショーを開いていて珍しいスポーツカーや例のカブトムシ型がずらっと並んでいた。

 

団体行動を嫌う亭主は一時間のガイド案内を嫌がり私一人で見てこいというので、英語圏から来た観光客20人くらいとぞろぞろ歩き回り写真をとりまくった。
この宮殿は18世紀の貴族の館で18棟に452室を容するという。300年前のこの辺りは深い森に囲まれ,この近く2つの狩猟のための別荘と併せ持ってドイツの中流貴族が出入りしていたとのことだった。王族でなくても貴族でこのような豪華絢爛、搾取されたであろうその当時の平民農民の生活はいかがであったろうと思ってしまう。

 

 

その反面このような富の集中がなければ現在のような芸術、文化は生まれなかったであろうとも考えた。下の写真は色石を集めて作ったテーブルトップ。芸術作品のような裏庭も感嘆に値する。

 

ドイツの9月といえばオクトーバーフェスト(10月祭)の始まりで,町の通りのデコレーションや宮殿の庭の飾りも,かぼちゃやスコッシュをつかった珍しいもの。

  

2009年ヨーロッパ旅行ードイツ Bad Gogging

2010-04-27 08:02:56 | 旅行
ドイツ語で Bad は温泉を指し、この田舎町Bad Goggingにはキャンパーだけが停まれるキャンピング・プラッツがあるというので、Stuttgartのキャンピングプラッツからそこへ向かった。Bad Goggingはミュンヘンの北でそれまで見えていたブドウ畑がなくなりトウモロコシ畑や、菜の花畑(この時期にどうして菜の花が咲いているのか判らないが)、そしてビールになくてはならないホップの畑が続く。ミュンヘンのビール祭りももうすぐだ。

 

 

キャンピングプラッツは温泉の駐車場にあり、トイレは温泉のを使用、水の補給や汚水の排泄場所も完備して二日で19.2ユーロという。
せっかくの温泉地帯だからぜひ温泉に入ろうと二日間1時間半づつ入った。
湯は最高温度が38度なんとなく物足りない。もちろんあまり熱いと1時間半も入っておれないが・・・・ヨーロッパの温泉は皆水着ではいるので男女混浴、この時期ゆっくり温泉に入っているのは年寄りばかりだ。

 

温泉は清潔で設備は完璧、さすがドイツだと思う。ひとつのプールには手すりの横から湯が噴射して体をマッサージするようになっている。それがひざに始まり肩の高さまで段々高くなりまた膝の高さまで噴射口が設置されている。腰が痛いから同じところで数分マッサージしていたら隣に来たドイツ人のおじいさんが片言の英語でここは1分おきに噴射口ひとつづつ動いてゆくのだという。なるほど気をつけていると軽いバックグラウンドミュージックの合間に一分ごとに”ぷん””ぷん”と音がする。すると自分の場所から次へ移るしかないと判った。



温泉の前の通りは何処の湯治場でも見られるお土産屋やレストラン、ホテルなどが並んでいてまるで日本と一緒などと思ったが、良く見れば店やホテルの名前がローマ時代の名前ではっと思った。もしかしてここの温泉はローマ人が開発したのではないか、キャンパーに帰って地図を見ると町のすぐ近くにライン河が流れている。
ローマ時代ライン河はローマ帝国の国境だったから国境を守り固める城砦があったことだろう。そこに詰めていたローマの兵士たちの娯楽は温泉だったに違いない。
やっぱり近くにローマ遺跡と博物館があるそうだ。

 

2009年ヨーロッパ旅行ードイツ Bad Fussen

2010-04-27 00:48:06 | 旅行


Bad Goggingのキャンピングプラッツで2日間のんびりした後オーストリアとの国境近くにもう一箇所ある温泉地(Bad Fussen)へ行こうと話し合い朝9時過ぎ出発。この朝は霧のような小雨が降っていたが、途中から晴れてきた。町外れのスーパーマーケットで食料品を買い込む。ドイツのスーパー”リドル”と”アルディ”はほとんどヨーロッパ中にあり(もちろんイギリスにもある)普通の大型スーパーより安く同じ品物を扱っているから各国の値段が一目でわかる。

一時間後にのったアウトバーンが渋滞して今までこれほど多くの大型トラックを見たことがない。一車線はトラック、追い越し車線は乗用車が行列をつき、10KM以上ものろのろ運転、ヨーロッパ中央部の国や都市には食料やあらゆる物資がトラックで運ばれるせいだろう。大型トラックが10数台の新しい乗用車をつんで対向車や同じ車線で見かけたりすると、各国の自動車の輸出入がこんなところで判ってしまう。



Passou の近くでドナウ河を2度わたった。河は蛇行してそこをまっすぐアウトバーンが貫いているせいだ。ドナウの川幅は広く貨物船が上下している。

Bad Fussenn のキャンプサイトは素晴らしく高級で、たぶんドイツではじめに泊まったキャンプサイトで払った30ユーロよりもするだろう。ラッキーなのはキャンプサイトの入り口に大きな駐車場がありここでは一泊13ユーロで、たった一つあいていたスペースに駐車できた。オフィスが3時にあき支払いに行ったら”え。どのキャンパー?あああの小さいのかい”と言われたと亭主のがっかりすること!!!

 

 


ここは3年前ドイツからチェコへ向かう途中道に迷ってたどり着いた温泉地で私たちのヨーロッパー地図に載っていない小さな町だ。3時過ぎから町を一回りしてみると大変新しい町らしくすべての建物がきれいでモダーンな教会があった。

 

9月半ばの午後、辺りは明るく暖かく、メインストリートではアート・クラフトのマーケットが開いていて見て歩くだけでも楽しかった。ポンドのユーロとの換算率が悪いこの頃、安いはずの小物も決して安くはない。お土産などこんなに早い時期では買えないから今は見るだけ。