多汗症は病気です

多汗症という病名をきいたことはありますでしょうか？病名をきけば、内容は想像できるかも知れませんなしれませんが、実際はどんな病気か一般的には知られていないかもしれません。

多汗症はその名の通り、大量に汗をかいてしまう病気です。私は、今日たまたま電車で渋谷駅に行く用事がありました。改札を通ろうとすると、横の改札に乳母車を押しながら通ろうとしている女性がいました。この女性、ちょっとびっくりするくらいの汗の匂いを発していました。１０月にしては、やや暑い、汗ばむような気候ではありましたが、他の人の汗臭さとは違っていました。ちょっと太り気味の女性でしたが、これは、単なる汗かきとは異なる印象を受けました。

多汗症は、単なる汗かきとは違います。通常、気温の高いところにいたり運動した後などに汗をかきます。しかし、多汗症の場合は、気温や運動などの要因とは関係なく、大量の発汗をする病気となります。つまり、体温上昇とは関係なく汗をかいてしまうのです。

それでは、一体、人間はどのような時に汗をかくのでしょうか？人間には交感神経と副交感神経があり、互いに逆の働きをしていますが、交感神経が副交感神経に比べて活発に活動しているとき、人間は汗をかきます。

多汗症は交感神経のコントロールが上手くいっていない、交感神経が過敏に反応する事によって引き起こされる、という事が出来ます。

人が汗をかくときと言うのは、交感神経が副交感神経に比べて活発になっているときです。
多汗症の方というのは、この交感神経が過敏な状態になっていたり、副交感神経と交感神経との切替が上手く行っていないと言われてるのです。

つまり、汗をかくというのは、交感神経が敏感になっていて、精神的なストレスや不安などから自律神経のバランスが崩れてしまい、またそのかいた汗で精神的な不安になってしまうという最悪のサイクルが出来てしまうことが、多汗症ということでしょう。

主にストレスや精神の不安などにより、自律神経が上手く働かなくなると交感神経が過敏に反応してしまうのですが、やがて大量の発汗によるあせりや不快感が、さらに精神状態を不安定にし、更に汗をかいてしまう、という悪循環につながるケースも見られます。

多汗症は多分、想像するより厄介な病気です。多汗症　改善にはどうしていけば良いのかを考えていきたいと思います。