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越谷市千間台（上間久里）のピアノ教室講師、ぷぎです。
越谷市千間台（上間久里）のピアノ教室講師、ぷぎです。
連休最終日、家族で海へ釣りに行ってきました。
ぜーんぜん釣れませんでした（＾＾；
4時起きで出かけたんだけどな。
でも楽しかったです。
釣れなくても楽しいなと思えたのは、普段経験できないことにワクワクした子供たちを目にしたからかもしれません。
海に釣り糸を垂らしていると、係留していた船から煙草をくわえた作業着姿のおじさんが出てきました。
『どうだい？釣れてるかい？』
『いやー、全然ですよ（＾＾；』
『がはは！いーんだよそれで！ネットじゃ釣れることばかり見てきたかもしれねーけど、あぁ釣れなかったなって帰るのも大事な事ヨ？』
煙草の灰をポッと海に落とすとまた口へ持っていき、『どれ、いるかな～』と呟きながら船から垂らしたロープを手繰り寄せ始めました。
『何かいるんですか？』
『うん、タコが入るんだ～、運がいいと捕れる！』
水面からザーッと上がったカゴの中身は残念ながら空っぽ。
『あ"ー！いねーかぁ。入ってたらアンタにあげようと思ったけど。』
『えー、残念！』
『ココな、カニいるからそれ捕まえに来るんだわ。ホレ、そことか。』
おじさんの指さしたコンクリートの岸壁を見ると、小さなカニが！
えっ、言われなきゃ気が付かなかった…
おじさんは空のカゴを海に沈めながらこんな事を言いました。
『コロナで家にいること増えただろ？でもな、やっぱり外出て自分で体験しなきゃな。本やネットで知ったつもりじゃ全然ダメなのよ。こーやって失敗したりして身を以て学ばねーと。だから今日釣れなくてもまたココおいでなー。』
咥え煙草を摘み口からフーッと息を吐くとニヤリと笑うおじさん。
まてまてまて、
おじさん格好イイな！！
今日一番心に残ったの何ですか？と聞かれたらこのおじさん挙げてしまうくらい心に響いてしまったわ。
🐡★🐟★🐠
つい先日、ぷぎもレッスンで似たような話をしました。
棒弾きになってしまう演奏。
そう書いてあったからそう弾きました。
それではダメなんですね。
例えば白雪姫の演技をする時、書いてあるセリフをそのまま読むと
『マァ、ナンテオイシソウナリンゴナノ』
ここに自分が素敵だと思える物を見た時のワクワク、嬉しいという感情をのせると
『まぁ！なんて美味しそうな林檎なの！？』
となるわけです。
演奏の場合、この『！』や『！？』は感情で表現します。
より強く感じた時はアクセントやフォルテなどで表現出来ますね。
ところがそこも『フォルテって書いてあったから大きくしました』では全然魅力的な演奏に近づかない。
自分が心からそう思わないとそれはどうしてもやらされてます感満載の演奏になってしまうんですね。
ではどうしたら上手く感情をのせられるか。
それは日頃から色々なことに喜び、怒り、泣き、笑うこと。
嬉しかったら恥ずかしがらずに飛び上がってもいいし、悲しかったら泣いてもいい。
それも恥ずかしかったら夜布団の中でニヤニヤしてもいいし、枕に突っ伏して泣いてもいい。
自分の気持ちに素直に生きること。
その経験が演奏の質を深めてくれるはずと、ぷぎは思います。
↑子どもたちが海で拾った宝物
と思われる物体を洗って乾燥中。
おじさんに会えてよかったなー。
おじさんみたいなカッコイイ大人になりたいな、と思ったぷぎなのでした。
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