もうひとつの視点

ー光明を求めてー

文科省による放射能測定の実態

2011年05月23日 | 日常
 近畿大学の先生が5月10日の各地の放射線量を地上1メートルの高さで測定した結果,東京葛飾の放射線量は文科省の測定の5倍(0.359マイクロシーベルト/時)であった。年間に換算すると,国際的基準の1ミリシーべルト/年を超えてしまう値だそうだ。千葉県柏市や茨城県水戸市、ひたちなか市、つくば市などでも年換算で1ミリシーべルトを超えていた。
 なぜ国の調査結果の値がこんなにも低いのかというと,この近畿大学の先生によると,国が調査をする場所というのは特に決まりなどがないので,放射性物質が付着している地面から10メートルも高い場所で測定されたりしているためとのことだ。中には20メートルの高さで測定しているところもあるという。国らしい姑息なやり方だ。
 仮に数年後に子どものがんになる確率が上がっても,枝野氏が「当時の調査が適切であったか今後検証されなければならない」と言い,海江田氏が「政府も文科省も一生懸命にやっていたことだけはご理解をいただきたい」と言い,細野氏が「率直に反省しなければならない」と言うのだろう。しかしそんな言葉一言で済まされるような出来事ではない。でも実際にはその一言で原発事故に関する政府のあらゆる対応が許されてしまう。いや,許される前に菅内閣はなくなっているから大丈夫なのか。めちゃくちゃだ。
 われわれ国民は直接政府にものをいうことはできない。記者会見で直接訴えたり,紙面などで追及したりできるマスコミが,国民の健康や財産を守るしかない。報道規制などもういいから,マスコミにはもっと頑張ってもらいたい。
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