井の中の蛙 大海を知る

日常生活の奇特な人と事柄のあれこれ
~蛙のぼやき🐸~

敬礼!

2006年11月21日 | 地元ネタ

子供の頃 空港近くを車で通ると車窓から

見え隠れする不思議な物体(=写真)

子供ながらそれが一体何なのか?疑問だった

両親に聞いても曖昧な答えしか得られず

聞いたあたしがバカだった 

聞いてはいけない代物なのかと解釈していた

後々その答えを知ることとなるのだが

最近またその物体に興味を抱き実際近づいてみた

その物体とは掩体壕(えんたいごう)と言う代物で

敵の空爆から航空機を守るための格納庫であり戦跡なのだ

 

田畑の中にある姿が今と昔を融合していて重圧感さえ覚える



以前入院していた患者さんが実際ここで訓練をされた方で

戦時中のことをあっけらかんと話してくれた

訓練は凄く厳しく

何かあるとケツバット 

お尻は腫れ上がりただれ歩くのもままならない者もいたそうだ

真夏には修理をする仲間に紛れて

掩体の航空機のプロペラを回し風を扇いぎ涼を得たそうだ


その患者さんは挨拶代わりに額に手をあて敬礼をしてくれる

小柄な身体が背負っている歴史には重みがある 

またここへ今度はゆっくり訪れようと思う