
所々に石燈籠が見え隠れする草木の生い茂った道をザッザッと
靴音を響かせながら道無き道になりかけの道を進んでいく。

…なななな、何!?落ちたのだろうか、鐘が道端にあるんだが…。
異様な光景に三人は首を傾ける、何かの謎かけ?
はたまた何者かを閉じ込めているのか、
それともそれとも『安珍』が『清姫』から逃げ隠れしているのだろうか?
(安珍と清姫/ウィキペディアより)
いやいや何て事は全くなかった。
後日聞いた話だが一時期熱海一帯を群発地震が襲った頃、
鐘が落ちたら危険この上ないから降ろしただけとの事。
…なんだ、つまらん(オイッ)。

それはそうと、そして最初の順路である五重の塔に到着。
コンクリート造りの太めの五重の塔ですよ、ハイ。
此処では国内の戦争関係の貴重な品々、
主に大東亜戦争(第二次世界大戦)に関する物が陳列されているそうだ。
ではでは行って参ります!!(施設内撮影禁止)
-観賞中-
…当時の貴重な品々が軍事から庶民の生活の面から色々。
ただ自分だけ感じたのはある場所と同じ感覚に陥ってた。
くくく、空気が重い。空気が生温い。
貴重な品々なんだが遺品ですからねぇ…。
それで今迄其の手の展示でも見た事無い『焼夷弾の破片』もあるから
何なんだろう、色々な念が渦巻いていて…。
思い込みだよね?自分の考え過ぎだよね?ね?
でも負のオーラが…(営業妨害ですから!!)。
ま、そんな中でもテンションの上がった物もある!!
三島由紀夫の直筆サイン!!
貴重な当時の展示物よりもこれ見よがしに高々と(笑)。
晩年の彼は伊豆熱海をこよなく愛したから
生前に此処にも立ち寄ったらしい。
もう信じるか信じないかは貴方次第のノリだな。
とにかくそんな感じでなんだかんだと一通り見終わる。

で、前述の民家…ならぬ館へと戻り中へ。
中も一見、普通の家と云えば家なのだが
其の奥に地下へと続く階段が!!
そう此の地下に我々が見たかったものがある。
中はこんな感じ。

えーと、取り敢えずパンフレットから。
昔は撮影は平気だったらしいが最近は禁止になった模様。
うーん、残念。
此処で見られる物とは世界的に有名な著名人(主に政治家や思想家)の
数々の遺品を間近で、もう目の前に陳列しているのだ!!
始めは民族主義や右寄りの勢力が多いのだが
後半になるとハンドルを思いっきり切るように
宗教や左寄りになるのがキョトンとすると云うか見どころか?(笑)
個人的にはナチスの某氏が著書を執筆するのに使用した
タイプライターが何故か場所をかえ3台あったり、
当時のイタリアの党首の愛用したと云われるコートが
無造作に柱にかけられていたり(何故か真新しく見える)、
フランスの某皇帝が流刑地で使用していたベッドを見て
色々な意味でポカ~ンとしました。
こんなに世界に二つとない貴重な物をどのような経路で入手したのか?
どんな人脈を持ち、どれぐらいの資産を持っているのか?
そして何故に此の伊豆熱海の地で此の施設を展開してるのか?
…貴重な品々よりも館主の人物なりが物凄く気になる。
もう大満足。嘘か誠か信じるか信じないかは別として(爆)。
鑑賞後はオバチャンが珈琲をもてなしてくれて
熱海の海を大きな窓から一望して一息…
…って、一息ついている場合じゃないってば!!
行かなくちゃ、早く行かなくちゃ!!(井上陽水風)
~続く~