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早起きは三文の徳

娘十七はぐれ唄・比企理恵

 「暴れん坊将軍」、ずっと引き付けられたね。ゲスト主役は元アイドル、女優の比企理恵(おちか)だ。当時は20代前半だったみたいだが、おちかは家族のない17歳の不良娘。

 年下の男の子2人と組んでスリで生計を立てている。そんなあるとき、人込みで中年の男が針のようなものですれ違い際に2人の男を一撃ずつで殺すのを目撃する。そして、チンケなスリより、そいつをゆすって大金を手にしようと企む。

 吉宗にスリの現場を見つかり、たびたび説教を受けるが、不良のおちかは歯向かうだけ。

 殺しのほうは、その後も3人死ぬが、身元が分からない。御庭番(密偵、忍者)2人の探索で、被害者は美濃藩の忍びの者たちだと判明。

(御庭番から報告を受ける吉宗。また昼酒)

 美濃藩江戸家老が悪徳質屋と組んで大儲けしており、いまだに正当なお家復興を目指す忍び組がうっとうしく、従順な忍びに、彼らを殺させていたのだ。

 そして、最後の標的となった忍び組の棟梁は、実は死んでいたと思っていたおちかの父親だった。それを聞かされてもおちかは態度を変えなかったが、ゆすりの現場で自分の命も危なくなったところを吉宗に助けられ、気持ちも変わっていく。

 見せどころの殺陣は、美濃藩江戸上屋敷が舞台だったが、吉宗はいつもより見えを切る場面が多かった気がする。そして、見事、一掃する。

 最後は、おちかの母親の墓前で、自分たちを捨てたと思っていた父親を許し、笑顔を見せる。

 吉宗は江戸城の庭園で「オレも16、7に戻って、もっと暴れたいな」とつぶやくと、御側御用取次の田之倉孫兵衛(ジイ)(船越英二)は「これ以上、暴れてもらっては困ります」と本気で慌てるのだった。

 きのうの北原佐和子に続き、きょうの比企理恵もすごくかわいかった。比企のほうがいろいろなカオを使い分け、出番も多かった。どの表情もかわいかった。


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