きのう、2019年に京都アニメーションに放火して36人を殺した青葉真司被告の初公判が開かれた。
36人殺しは、戦前の津山事件の30人を超えるすごい殺人だ。これは横溝正史「八つ墓村」の原点となった事件。犯人・都井は直後に自害したがな。2016年には障害者施設で、男が19人を殺した事件も一般社会には衝撃を与えたが、それ以上だ。ちなみにこの犯人は死刑が確定したのにまだ生きているらしい。
最近、大量殺人や、関係あるかわからんが無差別殺人とか超老人の無謀運転による事実上の殺人が多いよね。なんでだろ。
京アニの青葉は初公判で「こんなに死ぬとは思わなかった」という趣旨のことを言ったが、殺意の乏しい殺人が増えている気がする。津山事件にしても、動機は明白で殺そうとして30人を殺しものだった。
その前にも1988年の宮崎勤事件(死刑執行)あたりから、大量殺人の方向が代わった気がする。2001年に大阪教育大学附属の池田小学校で無差別殺人を試み、宅間守という男は児童8人を殺して死刑執行されている。ちなみに1997年の酒鬼薔薇事件の犯人は当時少年だったということで、今でも生きている。夏祭りでのカレー毒殺事件で4人死んだとかもあったよね。
ヒトはなかなか死なないと思っている。それを死ぬまで傷つけるのはやはり精神異常だろう。都井は、大いな思い込みと妄想もあったろうが、自分なりの動機を持ち、自害で事件を締めているが、近年の事件は報道を見る限り、犯人に悪気が感じられない。超高齢者による殺人交通事故にかんしてもだ。
どうしたもんかね。