きょうは土曜。「暴れん坊将軍」はないけど早起きしていつ録画したのかわからない二時間ドラマの再放送を見る。ドラマ中に映される書類を見ると、もう10年近く前の作品らしい「お助け司法書士~後妻業殺人~」。ダブル主役で片平なぎさと釈由美子だった。
二人は姉妹で司法書士をしているが、性格は正反対。明るく社交的な釈に対し、片平は几帳面で、堅過ぎるほど堅い。しかし、二人の方針はセットでものごとを解決していくという点で一致している。
釈は、そんな性格だからテレビの啓発番組にもゲスト出演したりする。すると、それを見た福島・会津若松の資産家から遺言書を作る手伝いをしてほしいと依頼が来る。
(この番組、サービスカット満載)
最初は出張を渋る片平だが、結局、釈に説得されて行くことに。しかし、遺言書作成だけでなく、その遺産相続を巡る3人連続死亡事件に関わることになる。依頼してきた資産家(梅沢富美男)は好色家で、闘病中の妻がいるにも関わらず、若いオンナたち(馬渕英里何、さとう珠緒)と関係を持ち、なんと養子として迎えるのだ。妻が死ぬと、半年後に後妻として高岡早紀と再婚。さらに、同じようにおもちゃにされたあと養子にすると言われていたのに反故にされた川村ゆきえも出て来る。遺産は20億円。そして、資産家は片平たちの目の前で遺言書を書いた翌日、毒物で死んでしまう。さあ、舞台はそろっている。
(仲の悪い馬渕(左)と川村)
毎回だが、二時間ドラマの展開は複雑なので、簡単に言うと犯人は遺産を総取りしようとした馬渕だった。
(真面目に迫る釈ちゃん)
しかし、裏で筋書きを描いていたのが高岡。馬渕が殺人を続けるように指示ではなく、雰囲気を醸造していたのだ。養子2人は死亡と逮捕、結果的に遺産はすべて高岡のものになることになった。片平に真実を突きつけられても、笑顔さえ浮かべていた高岡だが、
なぜか、警察に自首する。保護責任者遺棄などだという。
オレとしては、このまま遺産総取りで終わってほしかった。その昔、松本清張の「疑惑」でさんざ疑われて新聞でも叩かれた熊子(桃井かおり)が勝訴を得て最後に大笑いしていたのを思い出した。
今の時代、悪者が勝っちゃいけないんだよね。