「暴れん坊将軍」、吉宗の変装はよくあるが、きょうは堂に入っていた。もっとも、毎回、町に出るときに徳田新之助となるのも変装だが。
お話は、大奥で一番偉い年寄・宮路(宮園純子)がお勤め前に上方で産んだ大助(西村和彦)がグレて、江戸に出て来て不良行為をしていることを2番目に偉い岩橋(朝比奈順子)に握られ、ゆすられるというのが大筋。ウラには大目付がいて、大奥に出入りする呉服問屋と組んで岩橋に宮路を追い落させ、大奥を思いのままにしようという企みがあった。
(腹に一物の岩橋)
吉宗は大助を更生させ、いい者の宮路を助けようとする。そこで遊び人に変装し、
大助のいる賭場に行く。そこで、ツボ振りのオンナに色目を使われたりとコメディチックなシーンもあったが、いかさまを暴いて一暴れ。結果、大助と宮路を再会させる。
「自分はあんたに捨てられた。親と思っていない」と反抗する大助だが、自分が大目付の手下に誘拐されたのを、身を賭して助けに来た宮路に、「会いたかった」という本心を打ち明け、”和解”する。
そして、大目付と岩橋の成敗となるのだが、このときの殺陣でも吉宗はいつもの新之助スタイルではなく、羽織袴で現れ、立ち回る。
とても珍しい、これもオレにしてみれば”変装”だった。
変装と言えば、火消しの「め組」の面々も大助の所在を確かめるためにさんざ変装していた。面白い回だった。
(佐藤B作と伊藤つかさ。ほかのメンバーも奔放な変装をして大助の行方を追った)