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司法書士が書くペット信託ブログ

次期動物愛護法改正に向けて

こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。

 

芸能人で動物保護活動に尽力している1人に杉本彩さんがいます。

杉本さんは2014年に【公益財団法人 動物環境・福祉協会Eva】という法人を設立し、動物保護のために身命を賭している筋金入りの人物です。

 

ところで、動物愛護法は2025年に改正される予定です。

次回の動物愛護法改正において、「動物虐待罪の厳罰化」と「第2種動物取扱業の登録制」を実現すべく、Evaではオンラインでの署名活動を行なっています。

 

動物取扱業には第1種動物取扱業と第2種動物取扱業があり、第1種と第2種の違いは営利目的かどうかです。

具体的には、第1種動物取扱業にはペットショップやブリーダーなどがあります。

第2種動物取扱業としては、保護犬や保護猫を集めて里親探しの譲渡会などを行う動物保護団体が典型例です。

 

相葉雅紀さんの【嗚呼!! みんなの動物園】や坂上忍さんの【さかがみ家】が放映されている影響も大きいと思いますが、ここ数年、保護犬・保護猫の存在が広く知られるようになってきました。

そして、ペットを飼うなら、ペットショップに展示されている犬や猫ではなく、保護犬・保護猫を希望する人が増えています。

 

この傾向はとても喜ばしいことですが、保護犬・保護猫の人気にあやかろうと、悪質な動物「保護」団体も登場してきています。保護犬・保護猫を助けるという名目で「動物ビジネス」を行なっている団体です。

 

通常、動物保護団体から譲渡を受ける場合、団体によって若干の相違はありますが、1頭あたり数万円の譲渡費用を支払う必要があります。

 

しかし、悪質な団体の場合は、第2種動物取扱業は非営利であるにもかかわらず、10万円以上もの高額な譲渡費用を請求したり、ペットフードの定期購入等の抱き合わせ販売を行なっていたりします。

動物「保護」を隠れ蓑にしてペットビジネスを行なっている団体が、少なからず存在するということです。

 

そのような悪質な動物「保護」団体の場合、根本の精神として動物愛が欠けているため、団体代表者や関係者による動物虐待も行なわれています。

 

私が以前ボランティアで行っていた動物保護団体でも、経費削減のために体調の悪い保護犬・保護猫をなるべく獣医に連れて行かないという扱いをしていました。

また、正規のスタッフの数が不足していたため、犬たちはほとんど散歩に連れて行ってもらえず、糞尿の片付けも放置されているという状況でした。

 

この酷い状況を私が保健所に対して通報したために、この団体に対して保健所から2度の査察が入ることになりました。査察以後の状況は、SNSで見る限り、動物の飼養状態は改善されているようです。

 

なお、私が保健所に対して通報したことにより、団体代表者から「施設への立ち入り禁止」を言い渡されたため、施設の現状は私はSNSでしか知り得ない状態です。

 

ところで、ペットショップなどの第1種動物取扱業を開業するためには、行政への【登録制】が採用されていますが、動物保護団体などの第2種動物取扱業を行なうには【届出制】で済むことになっています。

 

つまり、現行の法律では、動物保護などの活動を始める際には、行政に対して簡単な書類を届け出るだけで足り、実質的に無審査で動物保護団体を立ち上げることができます。

この【届出制】が採用されていることが、悪質な動物保護団体を生む温床になっています。

 

そこで、Evaでは動物保護団体への規制を強化するために、次期動物愛護法改正で「第2種動物取扱業に登録制を導入すること」を目指しています。

悪質な動物保護団体を排除するために【登録制】に改正することは、必要最低限のことだといえます。

 

動物愛護法を改正するには国会議員を動かすしかなく、杉本さんは現職の国会議員とも接触がある人物です。

 

Evaが目指す次期動物愛護法改正に賛同していただけるのでしたら、同財団のホームページからオンライン署名するだけですので、是非署名に協力していただければと思います。

Evaのホームページアドレスは次のとおりです。

https://www.eva.or.jp/

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