こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。
警察犬として活躍しているトイプードルのアンズのことを知っているでしょうか。
アンズを警察犬に育て上げたのは鈴木博房さんという訓練士で、アンズの現在の飼主でもあります。
アンズは飼主から虐待を受けた末に、生後3か月のときに保健所に持ち込まれた犬です。
2013年3月、鈴木さんは、所用で立ち寄った保健所で、元の飼主がアンズを持ち込む場面に遭遇します。
元の飼主は、アンズが鳴くのでうるさい、オシッコをトイレにできない、などの理由で保健所に持ち込みます。
その飼主は「この犬、もういりません。どうしてもらっても結構です」と言い放ったそうです。
その様子を見ていた鈴木さんは、アンズが殺処分になることを防ぐため、自分が引き取ることにします。
アンズを引き取った当時、鈴木さんは警察犬訓練士として3頭のシェパードを飼っていました。
鈴木さんは当初、トイプードルのアンズを警察犬にするつもりはなかったそうです。
しかし、シェパードが警察犬としての訓練を受ける様子を見ていたアンズが、自分も訓練に参加したそうな素振りを見せたことから、アンズを警察犬として育成してみることにしたそうです。
訓練で成長したアンズは、警察犬としての認定を受け、行方不明になったおばあさんを発見するなど、警察犬として現役でバリバリ活躍しています。
アンズの場合は幸いにも鈴木さんに引き取られ、幸せな生活を送っています。
一方、保健所に持ち込まれた犬猫の引き取り手が見つからなかった場合は、殺処分されるという悲しい現実があります。
環境省が公表した最新の統計では、令和3年度の犬猫の殺処分数は14,457匹に上ります。
アンズを保健所に持ち込んだ飼主が典型例ですが、無責任極まりない飼主が絶えないのが現状です。
現状では、誰でもペットショップで犬や猫を買うことができます。
「可愛いから」と衝動買いした末に、ペットを遺棄する者もいます。
無責任な者によるペット遺棄を阻止するためには、ペットを買う場合、事前にペットに関する講習受講を義務付けるなど、何らかの対策が不可欠であることは明らかです。
運転免許証と同じく、一定の認定を受けた人しか、ペットショップでペットを購入できないよう、法改正すべきと考えます。
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