貧乏人はろうそく使うのもケチる。だから爪を長くする。研ぐ。他人のものだったら垢でもほしい
何もしなくとも伸びてきたところで使いようの無い。しかし貧しさはその無価値物に対しても貧乏根性を働かせて捨てない。貯める。これは貧乏人の子だくさん、と同じような話なのかもしれない。使いようも無いのに増やす、貯める。どうしょうもなくなって燃やしてしまう。もしくは処理することすらめんどくさがる物臭が貧しさの素なのか。切るはさみも無いのか他にも夜に爪を切ると貧乏になるとかもあるし、ともかく爪の長さは貧しさ、という以上に忌み嫌われる表象の関係があるみたいですね。おじさんの小指なんかまさに、汚いものとして見られますし(鼻や耳をほじるために伸ばすみたいですが、うちの父の場合、短指症を隠すために伸ばしたというコンプレックスからの理由もあるのです。汚いことには変わりないが)
爪の長さへの蔑みは不潔だからか、手の作業に支障をきたす(ように見える)からか、確かなことはわからないがどちらの場合も、髪を整えるのと同じように爪を整えるのは文明人の基礎的な身だしなみ、あるべき身体なんでしょう。そういえば悪魔って爪が長いですね。メフィストフェレス、ベルゼブブ。それぞれグリフォンとハエ、もしくは豹に例えられたりするわけだから、爪が長いというのは人に非ず、獣のイメージだというわけだ。そりゃそうか。先に気づくべきだった。人は手、獣は爪という道具性の差が表れているわけですなぁ。人であるための線引きとしての爪であると。
でもそれがどうしてそこまで貧乏のイメージとくっついているのかがわからない
なんて特に爪の話がしたいわけではなくて今僕が貧しいという話が、増える当てなく出る一方なのさ。それでも伸びてくる爪を見ると、こんな無駄なことは無い、何のために食べているのかわからなくなる。貧しさで子供を絞め殺す親って案外似たようなことを考えるのかもしれません
おしまい
何もしなくとも伸びてきたところで使いようの無い。しかし貧しさはその無価値物に対しても貧乏根性を働かせて捨てない。貯める。これは貧乏人の子だくさん、と同じような話なのかもしれない。使いようも無いのに増やす、貯める。どうしょうもなくなって燃やしてしまう。もしくは処理することすらめんどくさがる物臭が貧しさの素なのか。切るはさみも無いのか他にも夜に爪を切ると貧乏になるとかもあるし、ともかく爪の長さは貧しさ、という以上に忌み嫌われる表象の関係があるみたいですね。おじさんの小指なんかまさに、汚いものとして見られますし(鼻や耳をほじるために伸ばすみたいですが、うちの父の場合、短指症を隠すために伸ばしたというコンプレックスからの理由もあるのです。汚いことには変わりないが)
爪の長さへの蔑みは不潔だからか、手の作業に支障をきたす(ように見える)からか、確かなことはわからないがどちらの場合も、髪を整えるのと同じように爪を整えるのは文明人の基礎的な身だしなみ、あるべき身体なんでしょう。そういえば悪魔って爪が長いですね。メフィストフェレス、ベルゼブブ。それぞれグリフォンとハエ、もしくは豹に例えられたりするわけだから、爪が長いというのは人に非ず、獣のイメージだというわけだ。そりゃそうか。先に気づくべきだった。人は手、獣は爪という道具性の差が表れているわけですなぁ。人であるための線引きとしての爪であると。
でもそれがどうしてそこまで貧乏のイメージとくっついているのかがわからない
なんて特に爪の話がしたいわけではなくて今僕が貧しいという話が、増える当てなく出る一方なのさ。それでも伸びてくる爪を見ると、こんな無駄なことは無い、何のために食べているのかわからなくなる。貧しさで子供を絞め殺す親って案外似たようなことを考えるのかもしれません
おしまい