ピース浜松 Peace Hamamatu

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ピース日記 5月7日(月) 「基地のない平和な浜松をつくる会」と浜松市との懇談

2012年05月08日 06時41分22秒 | ピース日記
ピース日記 5月7日(月) 「基地のない平和な浜松をつくる会」と浜松市との懇談

 5月7日の午後1時半から、約1時間、浜松市役所41会議室にて、基地のない平和な浜松をつくる会と、浜松市市民生活課との久しぶりの懇談をおこないました。

 つくる会から5人、懇談をセットしてくれた小啓子浜松市議、市民生活課から3人、9人でじっくり懇談しました。

 市民団体と浜松市との、対等平等の立場での懇談です。 

 以下、懇談で提案した「提言」です。提言は、直接回答を求めるものではないので、その具体化・実現は、今後も運動していきます。

  ☆

 浜松市長 鈴木 康友 様

   航空自衛隊浜松基地の諸問題についての提言


                             2012年5月7日
                       基地のない平和な浜松をつくる会

 航空自衛隊浜松基地は、戦後、浜松市の発展の中で、基地周辺はすべて市街地となり、全国でもまれな市街地の中で軍用機が離発着する航空基地となりました。
 その後のエイワックスやPAC3の配備を踏まえ、市民の命と安全を守るため、市民団体として浜松市に対して以下の提言をおこなうものです。提言は浜松市の施策に生かしていただきたいと希望します。

  1

 航空自衛隊浜松基地は、全国でもまれな政令指定都市の市街地の航空軍事基地であり、日本では沖縄県の普天間米軍基地と同じような密集市街地に囲まれています。
 さらに、毎日、行き先は秘密の実戦偵察飛行を続けているエイワックス(AWACS、空中警戒管制機)4機の配備と、2009年に実戦出撃した地対空ミサイルPAC3の配備によって、浜松基地が実戦基地(実戦部隊配備基地)となり、浜松基地が軍事攻撃を受ける危険が強くなっています。
 浜松基地を目標にしたミサイル攻撃の搭載爆弾は当然、通常爆弾ではなく、核兵器または毒ガス兵器であることが「想定」され、その場合、浜松市民は甚大な被害を受けることになります。そのような恐怖の「想定」が現実化する前に、昨年7月1日の「浜松市平和都市宣言」に則り、航空自衛隊浜松基地を撤去して、浜松市を真の平和都市にすることを提言します。

  2

 浜松基地のPACミサイル部隊「警戒高射教導隊」にPAC3ミサイルを配備したときの言明は「浜松基地のPAC3ミサイルは実戦部隊ではない。その証拠に浜松基地にはミサイルの弾を置かない」というものでした。ところが2009年に、その言明に反して、北朝鮮の東北日本を飛び越すミサイル発射に対して、浜松基地のPAC3ミサイル部隊が大挙、東北日本へ実戦展開しました。
 このような重大な約束違反をおこなって市民や自治体をだまして配備された実戦部隊PAC3部隊は、浜松基地から撤去させるべきではないでしょうか。

  3

 前回の2009年の浜松基地からのPAC3部隊の出撃に際して、浜松基地は浜松市に対して出動を通告しながら、同時に浜松市に出動までの情報開示をおこなわないように指示し、浜松市がこれに従ってしまったことがありました。
 さらに、浜松基地はPAC3出動に抗議して浜松基地南門に集合した市民に対して、基地の中からビデオカメラで市民を盗撮するという暴挙をおこない、市民の抗議で撮影したビデオテープを廃棄する事件がありました。

 ① 浜松市は浜松基地の動きや浜松基地からの情報を市民に隠すことなく、きちんと開示してください。
 ② 浜松市民に対して不法な情報収集・スパイ活動がおこなわれ、市民の人権・自由が侵害されることがないよう浜松市としての態度を明確に示してください。

  4

 浜松基地は、全国でもまれな密集市街地のなかの航空基地であり、浜松市民は日常的に90デシベル前後の騒音にさらされ、墜落の危険のなかで生きています。静岡県の騒音調査でも長年、騒音レベルは基準を超え続けています。
 ところが防衛省の調査で、飛行回数は204回から182回に、さらにT33からT4への機種変更で騒音レベルが低下したとして、昨年、騒音コンターが大幅に縮小され、第1種区域(75)で1800ha、約12300世帯から約440ha、約3000世帯と、約4分の1に減少しました。
 これは、毎年、浜松基地周辺2地点でおこなっている騒音調査でもずっと未達成の状況であることや、住民の感じている実感とも異なっていることから、調査結果が実際の飛行状況を反映しているかどうか、疑問を持たざるをえません。以下の点を提案します。

 ① 防衛省の調査の期日・時間・飛行機種なども含めて生データを取得して浜松市民に開示してください
 ② 浜松市自身が1週間、同様の条件で、自衛隊には通告せず抜き打ちで、騒音調査をおこなってください。
 ③ 基地周辺に24時間、騒音を測定できる器械を設置して計測をおこない、住民に開示してください。
 ④ 夜間や早朝に自衛隊機が飛行する場合には、その飛行時間・機種・飛行目的を浜松市と市民に情報提供して、浜松市がHPなどで情報を開示してください。

  5

 毎年、浜松基地航空祭(エアフェスタ)がおこなわれていますが、毎年、米軍機や航空自衛隊のF15などの騒音がひどく、日曜日だけではなく、練習日も含めて、1年でもっとも騒音がひどい時期になっています。

 A、浜松市の市長さんや職員が自ら、金曜日から日曜日に直下に行き、騒音を体験してください。
 B、以下の点を浜松基地に申し入れてください。
 ① 墜落の危険に市民と住民をさらすことになる航空祭はおこなわないこと。米軍の基準では周辺に無人地帯がなく、住宅のある基地では曲技飛行はおこなえない基準になっています。
 ② 墜落の危険性が高いブルーインパルスの曲技飛行はおこなわないこと
 ③ すくなくとも、騒音のひどい米軍機や空自F15などの飛行はおこなわないこと

  6

 今年11月14日は、1982年11月14日におこなわれた浜松基地航空祭で基地上空で曲技飛行をおこなっていたT2ブルーインパルスが、浜松基地北側の高丘の路上に激突、パイロットの高島一尉(当時)が亡くなり、住民12人が負傷するという大惨事がおきて、ちょうど30年です。

 ① この事故を忘れないために、今年の『広報浜松11月号』などで記事を掲載し、大事故の記憶が風化しないようにしてください。
 ② 高丘の墜落地点に、ブルーインパルス事故を忘れないための記念碑などを設置してください。
 ③ T4練習機も配備開始以来20数年が経過しています。浜松基地で航空機墜落事故を起こさないための要請を、毎年浜松基地に対しておこなって対策を求めてください。

  7
 
 航空自衛隊浜松基地からは何本かの河川が流れ出しています。浜松基地の汚水・廃水で河川が汚されていないか、定期的に基地直近の外側の河川水の調査をおこなって公表してください。


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