RGタコ脚敗戦

多脚使いの愚痴など
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1+2

2005-11-30 02:07:37 | RG・SSS
「結局首相……コールマンは何者なんでしょうね?」 部下の調査官が主任調査官にコーヒーを渡しながら尋ねる。 「俺たちの仕事は捜す事であって正体を調べるわけじゃないぞ」 「……検死官のところまでいった人の言葉とは思えませんね」 ふんっと鼻を鳴らしてコーヒーを飲む。 あまりの不味さに顔をしかめる。 「目が覚めました?」 「脳細胞が壊れた分な」 紙コップを握りつぶすと今までの報告を確認する。 . . . 本文を読む

検死

2005-11-29 01:00:54 | RG・SSS
検死室から検死官が出てくる。 廊下にあるソファーに座り、マスクを外し息を吐く。 「お疲れ様です」 検死官の口元に煙草が差し出される。 手を追って見るとその先に調査官がいた。 「……公安の人間か」 検死官はパッケージから一本出てている煙草を口に咥える。 調査官がピンポイントのレーザーライターで火を点ける。 天井の染みを眺めるように見上げながら紫煙を吐き出す。 二人の間に煙がまとわりつく。 . . . 本文を読む

思いだせなかった

2005-11-28 22:38:24 | 雑記
夕飯時 「タイトルが思い出せないアニメがあるんですよ」 「どんなのです」 「20年ぐらい前のロボットアニメで」 「ふむふむ」 「少年少女が超能力使って」 「うん?……」 「敵の要塞に突っ込んで二体ロボットが壊れて」 「へぇ……」 「でも壊れたロボット超能力で作り直せて、さらにパワーアップ」 「……」 「なんてタイトルでしたっけ?」 「見たこと無いよ、そんなのw」 「ええ~ . . . 本文を読む

同一

2005-11-28 00:57:40 | RG・SSS
首相誘拐調査本部では様々な人間が慌しく働いている。 集められたデータを確認している部下に調査官が近づく。 「DNAの結果が出たって?」 調査官が部下に尋ねる。 「ええ、ですが……ありえないですよ」 送られてきたデータを端末で確認しながら部下が顔をしかめる。 「見せてみろ」 部下の端末から自分の端末へデータを転送させる。 「なんだ首相のデータと一致してるじゃないか」 回収された髪の毛 . . . 本文を読む

盗難

2005-11-27 22:06:27 | RG・SSS
「エルミニア文書のデータがコピーされたそうだな」 独立研究機関の第七機構の所長室 第七機構の所長に問い詰める男が居る。 「はい。どうやらHHの襲撃に紛れて行われたようです」 「失態だな」 「申し訳ありません」 所長の額に汗が浮かぶ 「……まあ良い。単体では使用する事は出来ないからな」 「しかし、アレの価値を知る者が他に居る可能性が……」 「無駄だ。だが今後の警備は強化しろ」 「了 . . . 本文を読む

合流

2005-11-26 21:27:29 | RG・SSS
「ご無事ですか首相」 秘書が拘束された首相に問い掛ける。 「何とかね……」 座席の下に転がされた状態でコールマンが答える。 「もう暫くそのままで我慢してくださいよ」 Termiteがトレーラーの運転をしながら言う。 「まだ中央政府の検問の範囲から抜け出てないんで」 「久しぶりに交わす言葉がこんなだとはね……」 Termiteが苦笑する。 「貴方からすればね……私はいつも会ってます . . . 本文を読む

鋼の遠吠え

2005-11-25 01:57:47 | RG・SSS
「くそ、まだ追ってくるぞ!!」 背後からサイクロプスが路面の舗装を踏み壊しながら歩いてくる。 「次ぎの角を右!」 マイカ=Anophelesが前でナビゲートする。 「聞いてないぞ!こんなのが出てくるなんで!?」 角を曲がる寸前に数個手榴弾を後ろに転がす。 曲がってから数秒後に爆音と爆風が背中を襲う。 マイカ=Anophelesの盾になりながら後ろを確認する。 無傷のサイクロプスがゆっくり . . . 本文を読む

事件は……

2005-11-24 00:40:46 | RG・SSS
「まったく、なんたる事だ」 「首相の誘拐など前代未聞だぞ」 「一体警備は何をしていたのだ」 「ともかく犯人の足取りを……」 公安調査庁の会議室は騒然としていた。 「病院無いに残された薬莢から銃器が判明しました」 公安調査員の一人が報告する。 「軍部で使われているMP40CP。対テロ部隊が使用する銃です」 「彼等はなんと?」 「現在兵士が3名所在不明だそうです」 「そいつ等を指名 . . . 本文を読む

誘拐

2005-11-23 20:55:09 | RG・SSS
「首相、採血させてくださいね」 「ああ、構わんよ」 コールマンが腕を差し出す。 「ちょっと待ってください」 部屋の隅のボディーガードが近づく。 ざっと看護婦の道具をチェックする。 「…どうぞ」 看護婦がコールマンの手に針を刺す。 注射器の容器に血がたまる。 「はい、お疲れ様でした」 そう言って看護婦は手早く片付けると部屋の外にでる。 出口近くのボディーガード二名に軽く頭を下げて出て . . . 本文を読む

終末への前兆

2005-11-22 00:26:33 | RG・SSS
「首相、彼女から連絡がありました」 端末を仕舞うと秘書らしき金髪で妙齢の美女が首相に伝える。 書類にサインしていたコールマンが顔を上げる。 その顔には苦笑いが浮かんでいる。 「やっとか……彼女は何と?」 背伸びをすると椅子から立ち上がる。 「『準備して』それだけです」 「そうか……」 懐かしむように遠くを見るコールマン首相。 「ロブソンに連絡してくれ、私は入院するってね」 「了解し . . . 本文を読む