Wii『街へいこうよ どうぶつの森』 ファーストインプレッション

　

『街へいこうよ　どうぶつの森』
対応ハード ： Wii
発売日 ： 2008/11/20
希望小売価格 ： 通常版 5,800円（税込）
『Wiiスピーク』同梱版 7,800円（税込）
ジャンル ： コミュニケーション
プレイ人数 ： １～４人
ＣＥＲＯ ： Ａ（全年齢対象）
通信機能 ： Wiiコネクト24対応・ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
備考 ： Wiiスピーク対応


○DS版で開花した『どうぶつの森』シリーズ最新作
今作は、任天堂がニンテンドウ64時代から続けてきている『どうぶつの森』シリーズの最新作です。
ゲームキューブ版まではそこまで有名でもなかったタイトルですが、DS版の『おいでよ どうぶつの森』で、DSそのものの普及やネットワークによる楽しみが増えたことで、知名度が爆発的に増えました。そんなDS版の良さを活かしつつ、Wiiならではの機能にも挑戦した作品です。


○…で？そもそもこれってどんなゲーム？
『どうぶつの森』とは、動物をモチーフにした住民たちが住む村で、自由気ままにスローライフを過ごすというものです。
家を増築するためにローンを振り込まなければいけない以外は、特に強制される目標もなく、住民と話して仲良くなったり、家具を集めて自分なりのコーディネートをしたり、魚や虫を集めて博物館を展示物でいっぱいにしたり…。随所にまったりと楽しめる内容が詰め込まれています。


○操作説明
今作は、ヌンチャクスタイル（Wiiリモコン＋ヌンチャク）でプレイします。

・コントロールスティック（ヌンチャク）orWiiリモコンを画面に向けてＡボタン…移動
・Ａボタン（Wiリモコン）…項目の決定・アクション
・Ｃボタン（ヌンチャク）…アクション
話しかけたり、木をゆすったり、持っている道具を使ったりといったアクションができます。

・Ｂボタン（Wiiリモコン）orＺボタン（ヌンチャク）…項目のキャンセル・拾う
・ＢボタンorＺボタンを押したまま移動…ダッシュ

・Wiiリモコンを画面に向ける…ポインタの操作
画面内にポインタを出現させると同時に、画面下にメニュー項目が表示されます。
画面上にはリアクションボタンが表示されます。（リアクションボタンについては、下記の「劇場」という施設の説明を参照ください）
そのままポインタを合わせてＡボタンで、メニュー項目を選択してメニューを開きます。
メニューを開くのは、＋ボタン・－ボタンでも可能です。

・１ボタン…写真を撮る
・２ボタン…メニュー項目「写真」を開く
１ボタンで、いつでもどこでも写真が撮れます。会話中だって撮れたりします。
ただし、保存されるのは１枚だけで、２回目の写真を撮ると、１回目のものは上書きされてしまいますので、その前に「写真」メニューを開いて、ＳＤメモリーカードに保存しましょう。

・十字ボタン上（Wiiリモコン）…空を見上げる
・十字ボタン左右…道具を持つ・持っている道具を換える
・十字ボタン下…持っている道具を外す
今作は十字ボタンで、道具の付け外しがワンボタンで行えるようになっています。


○村の施設で変わったこと
村にある施設は以下の通りです。ほとんど変わっていませんが、一部新しい内容のものもあります。

◆たぬきちのお店
アイテムを買ったり売ったりできるお店です。今まで手に入れたアイテムは「カタログ」として記録されており、そこから注文することもできます。

◆博物館
捕まえた虫や魚、掘り出した化石などを寄贈（きぞう）して、展示することが出来ます。
地下にはコーヒー店があり、土曜日の夜にはこのゲームの顔でもある「とたけけ」というイヌのキャラクターがやってきて、曲を披露します。
２階には天文台があり、オリジナルの星座を作ることが出来ます。

◆仕立て屋
ファッション商品を買える他、デザインを展示することができます。
また、DS版にはなかったもので「PROデザイン」というものがあり、普通のデザインは、描いた絵が洋服の前後と袖の部分に反映されますが、PROデザインでは洋服の前後の絵と、袖の部分の絵を、別々で描くことが出来ます。
ただし、PROデザインは仕立て屋に来ないと利用できません。普通のデザインは、メニュー項目の「マイデザイン」でいつでも描けます。

◆役場
「住民課」と「郵便課」の２種類があります。
「住民課」では、村の環境の良さを聞けたり、村で使用されるメロディを作成したりできます。今回は、どうやら困ったことを相談することもできるみたいです。
「郵便課」ではその名の通り、他の住民に手紙を出すことがきます。
また、Wiiならではの機能として、ここから他のフレンドのWii伝言板に、メールを送ることが出来ます。Wii伝言板と同様、携帯電話やパソコンへメールを送ることも可能です。
写真を付けて送ることもできますが、Wii伝言板以外に送ると写真データが壊れる恐れがあるそうなので、注意しましょう。

また、役場の隅っこにはＡＴＭがあり、ここでお金を預けたり引き出したり、ローンを返済したり出来ます。

◆関所
村の門です。ここからWi-Fi通信に接続して、他の村にお出かけすることができます。
また、落し物を預かることができたり、門の旗のデザインを作成できたりします。


○新しい場所「街」でできること
今回はシリーズ初、村を飛び出して街へ行くことができます。
街にある施設は、以下の通りです。

◆うらないのやかた
文字通り、占い屋です。

◆イナリ家具
DS版では決まった曜日に、村にテントを張っていたつねきちの店が、今回は街に居候しています。今回は、入るためには紹介状が必要だそうです。まだもらってない…。

◆グレイシーグレース
たぬきちのお店の、豪華版です。売っているものも、価格も、豪華版です。

◆ビューティサロン　スピ－ディ
ヘアスタイルを変えることができます。
また、特殊メイクによって顔をMiiの顔に変えることができます。

◆ハッピールームアカデミー本部
これまで、手紙でのやり取りでしかなかった会社の、本部に入れます。…特に何もないですが（笑）
奥は「モデルルーム」となっていて、テーマに沿って他の誰かが作成した部屋を見ることが出来ます。

◆劇場
DS版ではたまにしかお目見えできなかった「ししょー」の漫才を、いつでも見ることが出来ます。また、見たリアクションは覚えて「リアクションボタン」として、同じ動作ができるようになります。

◆オークションハウス
商品の出品や入札ができます。
出品と入札にはそれぞれ期限があり、どちらも利用できるのは１度につき１回のみです。出品は１つしか出来ませんし、入札も１つの商品に１回しか出来ません。
また、ここから家の荷物入れに入れてある道具を見ることも出来ます。


○DS版の正統進化バージョンといった印象
DS版をそこそこプレイされた人でしたら、今作は何の違和感もなく、すぐに溶け込めるでしょう。それくらい、基本的なことは変わっていません。良い意味でも、悪い意味でもです。

操作面は、基本的な部分はやはりDS版の感覚を残しつつ、Wii用に調整したという感じです。十字ボタンだけで道具の付け外しや入れ換えができるのは、かなり便利です。
反面で、当然ですがDSと違って一画面になってしまったので、持ち物を見ると同時に、部屋の様子が確認しづらかったりなど、どうしようもないのは分かっているんですが若干気にはなります。あと、大抵の操作はポインタとコントロールスティックの両方に対応していますが、持ち物系を扱う時はポインタしか対応していないのも、ちょっと気になります。

街でできることは、やることが単純に増えただけという印象も強いですが、オークションハウスとかはこれから盛り上がってくるかもしれません。ユーザーあっての場所なので。


いままでの『どうぶつの森』もそうでしたが、基本的なことはDS版と変わっておらず、そこにさらに遊びを追加したといった感じになっています。
正直、目新しさが少ないのでもう少し大きな変化が欲しかったかも…とも思いますが、今まで通りであることがこのシリーズらしさ、なのかもしれません。ある種「ゲームじゃない」ですしね。


最後に、私の村のともだちコードを紹介～。

ともだちコード：5370-3933-7331
住人の名前：エバス
村の名前：セグメント村

以上。ある程度慣れてきたら、他の村におでかけしてみたいものです。