(goo映画より)
『WALL・E/ウォーリー』 オフィシャルサイト
29世紀。人間が地球を離れてから700年後の世界が舞台です。
そこでせっせと働き続けるロボット「ウォーリー」と、地球に訪れた「イヴ」という謎のロボットが織り成す、大冒険が描かれます。
ネタバレは極力避けますが、感想を。
まず感じたのは…何というか「便利を求め続けた人間の末路」を見たような気がします。あるいは「人間は繁栄と衰退を繰り返しながら生きていく存在」なのかもしれない、とも思いました。
人間みたいに生き生きと動くウォーリーと、とある場所にいる変わり果てた人間たち。その対比が非常に意味深いものを感じます。
しかも、ふと思ったのが、この映画はロボットがメインなので、いわゆる「声」というのが非常に少ないのです。それにもかかわらずこれだけ見る人を引き込めるのが、恐ろしいところです。
あと、ビジュアルのクオリティがすざましいですね。荒廃した地球が、実写じゃないことは分かっているけど実写にしか見えないことの凄さは、見ないと分かりません。
ウォーリー自身やその動きも当然CGなわけですが、あまりに自然で…。むしろメインが人間ではなくロボットだからこそ、ここまで自然にできたのかもしれません。まだ人間に比べるとロボットは単純な挙動で済みますので。
唯一感じた残念な点として、個人的には…「シメ」がちょっと弱い気がしました。
いや、ハッピーエンドで終わったことは終わったんですが、こう…終わりっぽい感じではなく「あ、終わりなの?」という感じで終わったので…もう一盛上げ欲しかったかもしれません。非常にもったいない気がしました。
しかし、シメの難点も気になるほどではなく、最初から最後まで全くテンションが下がることなく見続けることが出来ました。これは、是非誰にでも見ていただきたいです。
普段映画など見ない人でも、年の締めくくりや年の初めに家族や友人などと一緒に見に行って欲しい映画です。