現在のゲーム情勢を本気で見つめ直す・11

さて、本日は「現在のゲーム情勢を本気で見つめ直す」シリーズでございます。
2005/10/14発刊の週刊ファミ通に掲載されました「ゲームユーザー国勢調査」の詳細を見つつ、
私なりに現在のゲーム情勢を解析していきたいと思います。
え～この「ゲームユーザー国勢調査」というのは、
全国の約2100人のゲームユーザーにパソコンや携帯電話を通して、
次世代機、現行ゲーム機、その他様々な質問に解答してもらったというコーナーです。
４ヶ月前と、ちょっと古いデータになりますが
まあ参考にはなると思いますので……。

第１弾　Xbox360編はコチラから

第２弾　PS3編はコチラから

第３弾　Revolution編はコチラから

第４弾　PS2編はコチラから

第５弾　ゲームキューブ編はコチラから

第６弾　Xbox編はコチラから

第７弾　ニンテンドーDS編はコチラから

第８弾　ＰＳＰ編はコチラから

第９弾　ゲームボーイミクロ編はコチラから

第10弾　エトセトラ前偏（ゲーム業界の話題・問題・おもしろいゲーム）はコチラから

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今回も前回に引き続き「エトセトラ」と題しまして、
ゲームハード以外の質問に関するアンケートを取り上げていきたいと思います。
ちょっと数があるので何回かに分けて掲載していきますのでよろしく！

Ｑ，ゲームをプレイする時間は増えた？減った？
かなり増えた	10.2%
若干増えた	9.7%
あまり変わらない	22.7%
若干減った	29.0%
かなり減った	28.4%

やはりプレイ時間が減っている人が多いです。
大事なのはその理由ですが…↓

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Ｑ，プレイする時間が減った理由は？
勉強・仕事が忙しい	70.3%
おもしろいゲームが減った	32.8%
ゲームを購入するお金がない	14.8%
付き合いに費やす時間が増えた	14.7%
もっとおもしろい趣味を見つけた	12.6%
ゲームに興味がなくなった	11.1%
その他	9.5%

まあ「勉強・仕事が忙しい」というのはどうしようもない、仕方のないことですが、
２位が「おもしろいゲームが減った」なのはけっこう深刻な問題なのでは？
まあその結果はそのまま次の質問につながりますが…↓

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Ｑ，おもしろいゲームは増えた？減った？
かなり増えた	11.1%
若干増えた	17.9%
あまり変わらない	21.0%
若干減った	28.6%
かなり減った	21.4%

やはり上の回答を反映した結果になってますね。
最近特にシリーズものの失敗が多いのも原因かと思います。
また、イイゲームはけっこう影でたくさん増えているんですが、
ユーザーが有名なところにしか手を出したがらないのも原因ともいえます。
有名だから絶対おもしろいとか、無名だからどうなん？とかないですから。
結局「知名度＝信用」として選んでいるユーザーが依然多いというわけですね。

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Ｑ，好きなジャンルは？
アクション	73.2%
アドベンチャー	47.9%
ＲＰＧ	83.8%
シミュレーション	55.0%
シューティング	28.9%
ボードゲーム	13.4%
カードゲーム	10.0%
テーブルゲーム	11.1%
その他	6.5%

ちなみに過去２年の集計結果も取り上げてみました。

2003年
アクション	29.6%
アドベンチャー	13.8%
ＲＰＧ	51.2%
シミュレーション	19.1%
シューティング	9.1%
ボードゲーム	2.5%
カードゲーム	2.7%
テーブルゲーム	4.4%
その他	5.2%

2004年
アクション	36.5%
アドベンチャー	19.5%
ＲＰＧ	59.7%
シミュレーション	25.2%
シューティング	13.1%
ボードゲーム	6.3%
カードゲーム	5.5%
テーブルゲーム	9.1%
その他	5.9%

１位がＲＰＧ、そして年を追うごとにその割合が増えてきていることから、
ゲームは１人で遊ぶものになってきているという現状が見受けられます。
数年前はＧＣとかでみんなで集まってワイワイ遊んでるような傾向があったもんですが、
今はどうなんでしょう？正直ＧＣやＰＳ２でも、
そんなにみんなでワイワイとできるようなソフトの発売が愕然と減っています。
１人で遊ぶのが当たり前になっているこんなゲーム情勢だからこそ、
逆に、Wi-FiコネクションやＭＭＯＲＰＧで、
「人とのつながり」を求める人も少なくないのだと思います。

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Ｑ，嫌いなジャンルは？
アクション	9.2%
アドベンチャー	8.8%
ＲＰＧ	8.1%
シミュレーション	18.1%
シューティング	22.9%
ボードゲーム	22.9%
カードゲーム	29.9%
テーブルゲーム	24.4%
その他	3.4%

まあ当然上の質問の反対なので、
回答もそのまんま……ですが、
結果が大きく飛びぬけているジャンルがなさそうなので、
たいていのゲームは楽しんでいるという事でしょうか？
ちなみに私は最近のシューティングは嫌いですね。以前も当ブログで批判しましたが。
……いつ書いたっけな？忘れたｗ

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さて、今回は以上になりますが、
「ゲームは１人で遊ぶものになっている」という
ゲームユーザーの新たな認識が見えてきてます。
さらに、個々でいろいろ理由はありますが、
ゲームに裂く時間が少なくなってきているという点。
これもゲーム業界が低迷している原因でしょう。
根本的な理由は何か？というと。
ゲームというのは、
趣味・娯楽としては非常に時間的リスクが大きいんです。
例えば、料理をしながら音楽を聞くことはできます。
テレビを見ながら洗濯物をたたむこともできます。
料理は視覚（見る）と触覚（触る・動かす）を使い、
音楽は聴覚（聞く）を使います。
テレビは視覚と聴覚を使い、洗濯物をたたむには視覚と触覚を使います。
視覚でかぶりますが、まあテレビはそんなにじ～～っと見ておかなければいけないわけじゃないのでｗ
……で、ゲームはどうですか？
視覚でゲーム画面を見て、聴覚で音楽・効果音・ボイスを聞き、
そして触覚でコントローラーを動かす。
全部使ってるんですよ、１つの娯楽に。
ゲームをしながら他にできることなんてほとんどありません。
かろうじてお菓子を食べるとかくらいです。
ゆえに、他の娯楽に比べて時間的余裕が必要になってくるわけです。
だからこそ、他の娯楽分野よりもさらに魅力的なところを押し出していかないことには、
ゲーム人口の低迷は止まらないのです。
ＤＳはそれを成し遂げたといえるだけの功績は出しました。しかしながら現在、
極度の品薄・ＤＳLiteの出荷数減少でＤＳも危うくなっています。
売れる売れないよりももっと大事なことをがあることを、
もう１度考え直すべきではないでしょうか？
ゲームユーザーにとって、ではなく、
そもそも世間にとってゲームという存在がどう思われているかを。


「現在のゲーム情勢を本気で見つめ直す」シリーズは不定期連載なので、
次回は明日になるか１ヶ月先になるか分かりませんが、
私的にもかなり参考になると睨んでいるので、是非見てってくださいね。
尚、次回もエトセトラを対象に掲載していきます。
おそらく次が最後の連載になります。お楽しみに！

んでは本日はこれにて、したらな～！