a green hand

頼もしい姪

明日、愛知から新幹線を乗り継ぎ、生後7ヶ月の赤ちゃんを抱き、ママバックを持って姪が帰ってくる。

といっても家の子どものように離婚してもどってくるのではない。

私の妹、つまり姪の母親は41歳で他界している。
私と違い、専業主婦に徹し、苦労を携え家庭を守った生き方をした妹である。
頼もしい姪をみていると妹の影が見えてくる。


義理の両親はこちらに住んでおり、知り合いのいない遠い土地で数年を過ごした姪。
赤ちゃんが生まれてから家に戻ることもなく、頑張り続けていた。
夫は税理士志望で毎年試験を受けている。
こちらでの仕事が決まってかえってくるのではない。

無謀といえば無謀だが、姪の故郷に帰りたい希望を重視しているのだと思う。

看護士の資格をもつ姪はいざとなったら自分が働くという覚悟でいる。
それだけ、家族や妹、叔母や祖母のいる故郷に帰りたくてたまらないのである。

メールで10キロもある赤子とママバックでの帰郷は大変かもしれない、でも自力で帰って見せますから待っていてくださいとあった。

大移動の記憶はしっかりと姪の人生に刻み込まれることだろう。
姪の夫は自家用車に荷物を積み、あとから来るという。

姪の義父母も同じ故郷に住んでいることは強みである。

いろいろと問題も抱えているらしい・・。

世の中、裕福で幸せそうな家庭にもいろいろな問題が潜んでいるものだ。
それが人生と割り切り暮らせれば最高なのだが、どうもわたしにはその資質がない。

なぜだろう、どうすれば良かったんだろうと考えてしまう癖がある。

今ごろの姪は明日が待ち遠しく、初めて孫に会う姪の父親もそわそわしているに違いない。
妊娠中から帰りたい気持ちをひたすら我慢してきた姪であるから。

ここにも妹の影がみえる。
妹は実家である我が家に一家そろって良く帰って来ていた。
そんなわけで、小さい頃から家の子どもたちと姪たちは仲良く成長し、共通の思い出もたくさんある。

早くに母親を失くした姪は、私や妹を慕っている。

私たちも何度、姪からの「今度は帰れると思う」にぬか喜びを繰り返したことだろう。

でも一番は待ちに待った孫と対面する姪の父親ではないだろうか。
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