松の木と人の人生を重ねて考える事が
昔からあった。
豪邸の庭にある手入れの行き届いた
枝ぶりのいい松と、
どこからか飛んできて道端に生えた
松とどちらがどうか?なのだが、
りっぱな松に本来関わりのある生活では
ないので、それを愛(め)でる気持ちを味わった
事はないのだが、松にしてみれば、
囲われた所有者からしか見てもらえないより、
枝ぶりは悪くても、道路端で朝夕行き来の
車に眺めて貰った方が、たくさんの人に
緑を提供できて幸せかなと思う時がある。
まァ、そこらへんの松でも、
人への貢献と存在意義があるくらいの話だが、
しかしかわいそうな松というのもあって、
シラスの崖にたまに根を張る松が必ずある。
そんな松は地中へ根を張れず崖の表面に
へばり付くだけだから、ある大きさになると台風で
剥がれ落ちてしまう。
海からの風が強いので傾(かし)いだ姿のままである。
まるで「これが私の人生だ」と言わんばかりの
勇姿である。
さて、西の海を望めば,
霞んで見えないが、
甑島の上に夕日が懸っている。
甑島には西の方には根の国があって、
そこから豊穣の神が来るという「ニライカナイ」の
思想があるという。
信じればいい事あるかもO君ご夫妻様。
行ってみる?
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