クレジットカードや電子マネーでポイントを貯めている人は多い。しかし、なんとなく貯めてお得な「気分」になっているだけではダメ! きちんと計算して確実にポイントを貯める方法を「選択」することが非常に重要だ。
利用ユーザーは平均で年間8万3000円分のポイントを貯めているという、ポイント情報管理サイト「ポイント探検倶楽部」。その代表取締役である菊地崇仁さんは、なんと年間10万円分以上のポイントを貯めているという“ポイントの達人”だ。そんな菊地さんに、無理なく大量のポイントを貯める2つのスゴワザを聞いた。
税金でもポイント!「nanaco」複数枚+カードチャージのワザ
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電気やガス、水道などの公共料金をクレジットカード払いにして、カードのポイントを貯めるというワザはよく知られている。しかし、それだけではまだ甘い! 菊地さんは、税金の支払いでもポイントを貯めている。
納付書にバーコードが付いていれば、税金もコンビニ支払いが可能だ。これを、電子マネーのnanaco、もしくはファミマTカードで支払う(【表1】参照)。ここでは、よりお得にポイントが貯められるnanacoを使った方法を紹介する。
「nanacoで支払った場合、支払い自体にポイントはつきません。けれども、クレジットカードでnanacoにチャージする際にポイントが付くため、間接的にポイントが貯められます」
当然ながら、nanacoへのチャージでポイントが貯まるクレジットカードを利用することが必須だ。このとき、ポイント還元率の高いカードを使えば、税金の支払いで1%超えのポイントが獲得できる。
ところで、nanacoに一度にチャージできる上限金額は1枚5万円。税金の支払い額が5万円を超える場合にはどうすればよいのか? 実はここにも見逃せない達人ワザがあった!
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「複数枚のnanacoを使えば問題ありません。それぞれにチャージして、まとめて支払いに使います。私の場合は、カード型のnanacoを2枚、nanacoモバイルを1つ、合計で3枚分用意しています。15万円分あれば、1回の支払いには足りますね」
そう、nanacoは何枚でも持つことができる(nanacoモバイルは1ケータイ1つのみインストール可。またセブンイレブンでは、1回の精算で利用できる枚数は5枚まで)。カードタイプのnanacoは、1枚につき発行手数料300円がかかるが、「イトーヨーカドーで毎月8が付く日には、発行手数料無料でカードを作れます」。達人はこういう細かいところもしっかり見ている。
税金はそれなりに大きい出費だから、もらえるポイントをみすみす見逃す手はない。住民税を納付書で支払う自営業者はもちろんだが、会社員も自動車税や固定資産税は納付書払いになるので、ぜひ活用したい。
「税金に限らず、切手やコピーなど通常ポイントが付かない商品やサービスも、クレジットカードでチャージすれば、同じように間接的にポイントが貯められます」
還元率で選ぶ!「漢方スタイルクラブカード」なら最高2%
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今使っているクレジットカードでポイントを貯めるのが、最良の方法とは限らない。ポイントの還元率は、カードによって異なるからだ。もちろん、還元率のよいカードを選んだほうがいい。菊地さんのイチオシは、「漢方スタイルクラブカード」(薬日本堂)だ。
「一般的なクレジットカードは還元率が0.5%ですが、漢方スタイルクラブの還元率は1.75%。しかも、利用額に応じてボーナスポイントも付くので、最高2.0%まで還元率がアップします」
漢方スタイルクラブカードは、年会費が1575円かかる(初年度は無料)。年会費有料と聞くと、それだけで「損をする」と決めつける人がいるが、そこで敬遠していては、本当におトクなカードを見逃す、と菊地さん。
「ポイントでトクするためには、とにかくきちんと計算することです。漢方スタイルクラブカードの場合は、年21万円以上使う人であれば、年会費を払っても『年会費無料で1%還元』のカードよりおトクです。もし月々のケータイ代が1万8000円なら、それだけで年間21万円は超えますから、無理な金額ではありません」
逆に、年間の利用額が21万円未満の人なら、年会費無料で1%還元のほうがおトクになる。「年会費無料」だけをクレジットカード選びの基準にしていると、かえって損をしてしまうケースがあるので要注意だ。
「先ほどの税金の支払いでnanacoを使う際に、漢方スタイルクラブカードでチャージすれば、最強の組み合わせと言えるかもしれません」
なお、漢方スタイルクラブカードのポイント還元は、500ポイント貯めると2500円分の現金値引きポイント(Jデポ)が発行される仕組み。申し込みは郵送で行なうため、Web手続きなどに比べると、多少の手間がかかることは覚えておきたい。おトクのためには労力を惜しんではいけないのだ。
■ユーザーのポイント総額29億円! ポイント情報がわかる「ポイ探」
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菊地さんが代表を務めるWebサイト「ポイント探検倶楽部」(通称:「ポイ探」)は、ポイントプログラムのポータルサイト。クレジットカードから電子マネー、航空会社、コンビニ、家電量販店まで、あらゆるポイントの情報を掲載している。
「ポイントサーチ」のページでは、各ポイントの交換方法や交換比率を一目で確認可能だ。しかも、直接交換ルートがないポイント同士の交換ルートも自動で提示してくれるため、「このポイントをなんとかマイルに換えられないか?」といった疑問も解決できる。
また、ユーザーに最もよく使われているのが、自分の保有しているポイントを一括管理できる「Myポイ探」。一度情報を登録しておけば、あとはクリックひとつでポイント情報を一括更新できる。各サービスの保有ポイントを、ひとつのポイントやマイルにまとめた場合のシミュレーションも簡単にできるので、ポイントを無駄なく活用したい人は一度覗いてみては?