遠くを見つめる度に

朝、と言っても10時頃、カーテンを開けると飛んできて、窓の外を見つめるうぶ。居間のキャットタワーの上に居て外を眺めているうぶは、外の通りからも見つけることが出来る。2階の窓から、体は黒く目が2つ光っているので少しホラーなんですが・・・僕の机の上からも外を眺める。近くの家並みがかろうじて見えるだけなのに。いまだに、うぶが外を見つめている時には少し寂しくなる。なんか愛しくて心が揺れる。葛藤する。外のことはいつも話しているけれど、例えば・・「電車、怖いよ～うぶ、近づいたらダメだよ。」「空はずっと続いてるよ、うぶ、目を開けている限り」とか。でも一度、海を見せてあげたい。目を見開いてつばをゴクリ、驚くだろうなあ・・・と想いをはせ、うぶが遠くを見つめる度、僕も遠くの海を見つめている。

太巻きの匂いだったか・・

食の異変も収まり元気を取り戻したうぶ。今は狭い部屋で運動会。目に見えないスピードで走り回っている。近くに行くと、振り返り僕の顔を確認してからダーッと走りだす。嫌われてるのかなあ・・と思うほど見事に逃げていく。しばらくすると、座っている僕のお腹の辺りに飛び乗ってくるので、嫌われているわけでもないかなあと・・あれ手をクンクン、舐めてるよ、今、食べたばかりの太巻きの匂いで擦り寄ったの？

術後

初めてのことだから、なんかおろおろ。手術の翌日からご飯をあげても良いと言うことだったので、さぞやお腹が減ったであろうと缶詰を開けた。しかし、少し匂いを嗅いでいっこうに食べようとしない。ならばと違う缶詰を開けてみても同じ。またたびをまぶしたりしてもダメ、何も食べてくれない。水は少し飲んだのだが・・・翌日朝、病院へ。術後に熱がでたのだろうという事で注射と解熱剤を処置されて戻ってきた。そして、昼過ぎから食事を開始、良かった～、よく食べる。おかわりして食べる。元気になった～。という喜びもつかの間、その日の夜、と次の日の午前中、食べたものを全部戻してしまった・・・で、また、いほこちゃんの病院に電話。「食べ物の量を三分の一にしてみてください」と言われた。今のところOK.う～ん、急に食べ過ぎたのであったか・・なんかわが身にもダブる。

手術終了

昨日、うぶは避妊手術をした。前日から食事と水を絶ち、昨日の朝、9時30分に、いほこちゃんの病院へ出向く。冷凍みかんの網の大型版にまずは入れられる。うぶの体が震えだす。小さな体で必死に恐怖と戦っているのだ。僕は臆病なので見ていられない。夕方に引き取りに来るように言われ部屋に帰って来た。いつもより遅く時を刻む時計にいらだちながら夕方を心待ちにし、いよいよ戻ってきたのだ、フラフラになったうぶ。傷口を舐めないようにと首に巻いた「エリザベス・カラー」、初めは取ろうと一生懸命だったが今はあきらめた様子。我慢してくれ、うぶ。

水飲み猫

相変わらず、洗面所のドアを開けるとダーッと駆けて来て飛び乗り水を飲む。ひらりと飛び乗る姿はさすが猫、優雅なもの。しかし、水のお皿、用意してあるのにね。で、よーく観察すると、排水の穴に興味がある様子。万事が興味の対象。でもその穴には入れませんから・・残念。

遅ればせながら謹賀新年

正月は温泉に出かけずにずっとうぶと一緒。朝から晩までずっと。強張っていた心のしわが伸ばされてゆく感じ。近くの神社に初詣、心が伸びきっているものだから、商売繁盛ではなくて世界平和を願った。ずっと一緒にいたからか、まさかね、うぶがまた発情した。2日の夜にまた突然なったのだ。今月の17日に避妊手術を予約してあるのでこれが最後の発情か・・・と思うと少しセンチになる。発情期のうぶは僕にまとわりついて可愛いからね。うぶの発情で始った2007年、どんな一年になるやら・・・今年も宜しくお願いいたします。