ワンライフ ~島の暮らしのNPO~

NPO法人「小笠原ネイティヴエコロジーライフ(ONE LIFE)」の活動内容、よもやま話などを紹介していきます。

小笠原の今後の主食!?

2008年09月17日 | 母島 農
この間、母島のおじいさん(80代現役農家!)に島でずっと種を絶やさないように大切にしているという里芋、生姜、サツマイモ(八丈島品種&紫芋)の種芋を頂きました。

その方はもう高齢で芋はやめようかと言っていて、ギリギリ引き継ぐことができました。絶やさないように、本当に大切にしていきたいと思います。

現在、世の中に出回っている甘い味のする人気の交配種(F1種)というのは、生殖能力が欠けていて、自分と同じ種を後世に残せないそうです。
よって、昔はずっと先祖代々自家採取して大切にしてきた、各地の在来種は絶えてきて、現在は皆種屋から購入した種が当たり前になっています。

自然農をしている方に聞くと、F1種は化学肥料、農薬使用が前提で、種も肥料も業者に依存しないと成り立たない様になっているそうです。

少なくなってしまった在来種や自家採取ですが、島では主な自家採取はシカクマメ、オクラが自家採取されています。その地で自家採取すると、作物もそこの土地の気候に対応してくるそうです。島の農業センターに在来種について聞いてみたら、「島かぼちゃ」だけは大切に残してあるとのことでした。

沖縄では種取際(タナドゥイ)という祭りがあるほど、種を大切に採る文化が少しですが残っているようです。僕も絶やさず、種の島内自給を目指していきたいと思っています。

皆さんも食べたら種を少し大事にしてみてくださいね♪

ジャイアン

■参考までにこんなサイトがあります。

「食える種蒔き図鑑」
http://www.dewa.or.jp/koba/kueru/Kueru.html

「ピースシード」家宝種オーガニック種子が手に入る種苗屋さん
http://www.peaceseed.org/seed/organicseed_shop.html

「光郷城 畑懐(旧店舗名:芽ぶき屋)」固定種・在来種の野菜のタネを扱うお店
http://www002.tokai.or.jp/waka3/engei/mebukiya/top.htm

ワンライフ母島始動!!

2008年09月13日 | 母島 農
ついに母島のワンライフの実践第1歩が踏み出せました♪
まずは山羊の有効利用。
父島の野ヤギではなく、家畜用日本ザーネン種です。

乳を搾り、10mの紐でつないでみました。
その横で畑の草取り。

ムシャムシャ。

ゴックッ(反芻する音)。

ポロポロ。(粒状の糞をする音)

ジョー!(おしっこ)

…ずっと傍らでヤギの「さくら」はそんなことを続けておりました。すごく平和な雰囲気です♪
そこら辺の雑草で生きていけるヤギはなんてカッコイイ!
そしてその場で堆肥になる糞を生産するのです。
しかも乾いた糞でとても扱いやすいです。

小笠原でのヤギの可能性は、害獣として駆除されていますが、もっともっと有効利用の可能性があると思います。
牛より小さく、大人一人でも取り回しの利く大きさ。
貧相な雑草でも生きていける手のかからなさ。
癒しの反芻(笑)。
ヤギミルク、終いにはいざというときの食肉。

もっともっと色々な可能性を考えていければと思います!

ジャイアン