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落ちるリンゴを待つな

新社会人おめでとう。
 
君は今どんな職場で出発の日を迎えただろうか。
それがどんな仕事であれ、そこは君の人生の出発点になる。
 
仕事とは何だろうか。
 
君が生きている証しが仕事だと私は思う。
 
大変なことがあった東北の地にも、今、リンゴの白い花が咲こうとしている。
皆、新しい出発に歩もうとしている。
 
君はリンゴの実がなる木を見たことがあるか。
 
リンゴ園の老人が言うには、一番リンゴらしい時に木から取ってやるのが、大切なことだ。
 
落ちてからではリンゴではなくなるそうだ。
 
それは仕事にも置きかえられる。
落ちるリンゴを待っていてはダメだ。
木に登ってリンゴを取りに行こう。
そうして一番美味しいリンゴを皆に食べてもらおうじゃないか。
 
一、二度、木から落ちてもなんてことはない。
 
リンゴの花のあの白い美しさも果汁あふれる美味しさも厳しい冬があったからできたのだ。
 
風に向かえ。苦節に耐えろ。
 
常に何かに挑む姿勢が、今、この国で大切なことだ。
 
夕暮れ、ヒザ小僧をこすりつつ一杯やろうじゃないか。
 
新社会人の君達に乾杯。
 
伊集院静 
 
 
毎年、新年度4月1日にサントリーが掲載するウィスキーの広告らしい。
 
 
なんか、いい。
落ちるリンゴを待ち続け、
相手が忘れても催促すらしないで人のせいにする人にちょっぴりがっかりしつつある今日、
なんとなく、今求められる人は、やっぱり何かに挑む人なんじゃないかな、と思う。
 
忙しくて、なかなか新人に声かけすらできないけれど、
新人にとっては初めての職場、初めての仕事、
それを忘れずに接していこう。
 
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